ファッション・ビューティ業界を中心に、総合的な店舗運営コンサルティングをおこなっている株式会社BRUSHの秋山恵倭子です。
全12回にわたり「店長」という仕事の魅力と、仕事との向き合い方について、ラグジュアリーブランドの販売に長年に携わった経験を踏まえてお話ししていきます。
スタッフを育成管理するために、前回はスタッフが自分の成長を実感し、仕事への意欲を高め、自ら成長しようとする仕組みづくりについてお話しました。そこで必要となるのは、店長だけでなくスタッフも一目で理解できる予算管理表や、店長の見られない時間を可視化するさまざまな数値データであるのですが、今回は数値データがなぜ必要なのか、ご説明していきます。
イベントを例に考えてみましょう
これまで繰り返しお伝えてきましたが、店長の仕事はスタッフの手を介して売上を創ることです。そこで皆さんへ、一つ問題を出します。
問題
自分のお店でイベントを実施することになりました。売上予算は800万円です。店長・スタッフ総出で顧客にお声がけして、来店していただかなくてはいけません。売上予算を達成するために顧客を何人呼べばいいですか?
客単価が10万円と仮定して考えてみてください。
簡単だと思われるかもしれませんが、これまでたくさんの店長研修をしてきて、この問題を正しく理解し、アプローチすべき顧客数を答えられた店長はほとんどいませんでした。
お店のデータがあれば予算達成も現実的になる
800万円の予算に対して、客単価10万円ですから、単純計算で80人の顧客をお呼びし、お買い上げいただければ予算達成だと思った方がいましたら、それは大きな間違いです。
では、どこが間違っているのでしょうか。
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330 JPY販売の神様が伝える “勝てるチーム”の店長とは ―第6回 数字は店を知るバロメーター―
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