ファッション業界に関わる人のキャリアや働き方にまつわる相談にお答えする「キャリア相談スナック」。第9夜オープンです!
キャリア支援や地域創生を手掛ける株式会社ALL IS NEWの吉田直哉と鶴戸茉利が、飲みながらゆるーく語りつつ、解決に向けたヒントをお伝えしていきます。
今夜のお悩みはこちら。
店長や本部に対する不満をどう伝えるのが正解でしょうか。
(20代男性・カジュアル系ブランド勤務)
MARIこれ、まず「不満」というのが何に対するものなのかを整理するところから始めたいですね。



確かに。不満と一言で言っても、内容によって全然違うよね。



そうなんです。OJT担当の先輩が毎回時間を守らず遅刻してくる、注意したときの言動がきついなど、店舗の人間関係や日々の働き方に関する問題であれば、店長に相談することで改善できる可能性がありますよね。
一方で、評価制度やインセンティブなど、会社全体の仕組みに関することになると、一人の社員から「変えてください」と言われて、すぐに変えられるものではありません。



伝えること自体が悪いわけではないけど、「伝えれば変わる」とは限らないということだね。



そうなんです。会社としても一意見として受け止めることはできても、制度を変えるとなれば、他の社員との公平性や会社全体への影響も考えなければいけない。だから、改善までに時間がかかるものもあります。なので、「不満をどう伝えるか」の前に、「これは伝えることで解決できる問題なのか?」を一度考えてみることが大事だと思います。
それは“不満”なのか?
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もう一つ気になるのは、それが本当に「不満」なのか、それとも「もっと良くするための意見」なのか、というところかな。



まさにそこです。「今のやり方は嫌だから変えてほしい」という話なのか、「こう変えたら店舗の売上やスタッフの働きやすさがもっと良くなると思う」という提案なのか。
同じことを言っていても、受け取る側の印象はかなり違いますよね。
もちろん、職場で困っていることを相談すること自体は悪いことではありません。ただ、自分の不満を伝えたい気持ちが先行していないかは、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。



その人自身が、今求められていることに対して結果を出せているかというのも関係してきそうだね。



そうなんです。自分に求められている売上やKPIなどの結果をしっかり出した上で、「さらに店舗を良くするために、こういうことを変えてみませんか」と意見を出す人と、まだ自分自身が求められている結果を出せていない中で、会社や店舗への不満ばかりを口にしている人では、店長や本部側の受け止め方も変わってくると思います。



同じ「意見」でも、そこに至るまでの行動や結果も含めて見られるということだね。



そうだと思います。だから、何かを伝えたいときには、まず「何があったのか」「自分は何に困っているのか」を事実ベースで整理する。その上で、「自分はどうしてほしいのか」「それが変わることで何が良くなるのか」まで考えてみてほしい。



伝える相手も考えたほうがいいよね。



はい。店舗のことであればまず店長、店長だけでは解決できないことなら店長にも相談をした上でエリアマネジャーなど、問題を解決できる立場の人に相談する。そして、「私はこう思う」と感情だけをぶつけるのではなく、「こういう状況で困っています。こう変わると、店舗にとってもこういうメリットがあると思います」と伝える。



それなら、単なる不満ではなく、相談や提案として受け止めてもらいやすそう。



そうなんです。もちろん、言いづらいことを我慢し続ける必要はありません。困っていることがあるなら、きちんと相談していい。ただ、「自分の不満をわかってほしい」だけで終わらせず、「自分は何を変えたいのか」「それによって何が良くなるのか」まで考えてから伝えてみる。



不満を言わないことが正解じゃなくて、伝え方次第で会社や店舗を良くするための意見にもなるんだよね。



そうですね。だから、「不満をどう伝えるか」の正解って、上手に不満を言うことではないと思うんです。
まずは、自分が何に困っているのかを整理する。そして、それは自分にとっての不満なのか、店舗や会社を良くするための意見なのかを考えてみる。
その上で、「これを解決したら何が良くなるんだろう?」まで考えてから伝えてみる。そうすると、ただ「変えてほしい」と言うより、相手も一緒に考えやすくなると思います。



なるほど。「言いたいから言う」じゃなくて、「良くしたいから伝える」ってことだね。



せっかく声を上げるなら、自分の不満をわかってもらうことだけで満足して終わらせずに、「じゃあ、どうしたらもっと良くなるんだろう?」まで考えてみてほしいですね。
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吉田直哉(よしだ なおや)
(株)ALL IS NEW代表取締役社長。福島県いわき市出身。大学卒業後、バーニーズジャパンへ入社。販売スタッフとしてキャリアをスタート。その後リクルートエージェント(現リクルート)へ転職し、転職・採用支援をおこなう。退職後は「ファッション×キャリア」の領域を中心に活動。ヘッドハンティング会社でのVice President、スタートアップでの執行役員を経て2021年に㈱ALL IS NEWを創業。人材エージェントのほか、スナックのオーナー、講師、アロハシャツブランドのディレクターなど、何足もの草鞋を履きながら自らが働く楽しさを体現している。東京と福島2拠点でデュアルライフを実践中。
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鶴戸茉利(つると まり)
(株)ALL IS NEW執行役員。宮城県仙台市出身。新卒で外資系イタリアブランドの販売職としてキャリアをスタート。その後ファッション業界に専門特化したヘッドハンティング会社にて転職支援を行い、現在は人材紹介事業部責任者を務めつつ、文化服装学院での非常勤講師、メディアにてキャリアに関する連載を持つなど、複業家としても活動中。
趣味は遠征するほど情熱を捧げている宝塚、ラジオを聴くこと、グルメに美容にトレーニングとアクティブな生活を送る。
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