小売・サービス業を専門に、人材育成と現場支援を通じて、企業の課題解決に伴走するWILLSORT株式会社の海藤美也子さん。
ギャルブランドの販売員時代からキャリアをスタートし、現在もアパレル、アクセサリーメーカー、さらには高速道路のサービスエリアや作業服メーカーと多岐に渡る業界で「現場の人たちの中にある力に、もっと光を当てたい」という思いでサポートしています。
いま多くの店長が抱えている“若手スタッフ育成の課題”について、経験から蓄積してきた育成術を教えていただきます。
さて、6月から始めたこの連載も、早いもので6回目となりました。
ここまで読んでくださった店長の皆さん、本当にありがとうございます。
現場で人と向き合う仕事をしていると、迷いって必ず出てきますよね。
育てたい。
だけど、動いてくれない。
声をかけても、響いていない気がする。
こちらだけが空回りしているような気がする。
私もこんな状況が何度もありました。帰り道でふと 「状況を変えられないのは、 私の力不足なんじゃないか」そう思って、ため息が出たものです。
第1〜5回まででお伝えしてきたこと
ここまでの連載では、店長の皆さんが日々ぶつかる育成の難しさに対して、こんな視点をお伝えしてきました。
- 店長の仕事は“売上”だけじゃない。 “育てる”を自分の役割として引き受けること
- 「Z世代だから」と決めつけると、その人の本来の力が見えなくなる
- 叱る・褒めるより、なぜそれが大事か“共通認識”をつくること
- 若手は、納得できる“合点”で動く
- 答えを教えるより、考える余白を渡す
つまりここまでは、 若手を動かすには、まず見方と関わり方を変えることが土台という話をしてきたわけです。
「わかっているのに…できない」問題
ここで店長たちから本当によく聞く言葉があります。
「全部、わかってるんです。でも、実際そんな余裕ないんです…」
わかる。めちゃくちゃわかる。むしろ、私もずっとそうでした。
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2025年8月14日(木)に「Z世代を戦力にするリーダー力」を出版いたしました。
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