小売・サービス業を専門に、人材育成と現場支援を通じて、企業の課題解決に伴走するWILLSORT株式会社の海藤美也子さん。
ギャルブランドの販売員時代からキャリアをスタートし、現在もアパレル、アクセサリーメーカー、さらには高速道路のサービスエリアや作業服メーカーと多岐に渡る業界で「現場の人たちの中にある力に、もっと光を当てたい」という思いでサポートしています。
いま多くの店長が抱えている“若手スタッフ育成の課題”について、経験から蓄積してきた育成術を教えていただきます。
「叱ったら辞めてしまいそうで怖い」
「褒めて伸ばしたいけど、ただの甘やかしになってしまう」
店長やマネージャーから、こんな悩みを耳にする機会が増えています。
現場にいると、どうしても「叱るべきか、それとも褒めるべきか」という二択で迷ってしまいがちです。けれど、この二択にとらわれている限り、育成はいつまでも“思うように進まない”状態から抜け出せません。
「叱らない=優しい」「褒める=良い」ではない
かつてのリーダー像は「厳しく叱って育てる」ものでした。実際に「叱られて成長した」という経験を持つ人も多いでしょう。
一方で今は、「叱ったら辞めてしまうのでは」という不安から必要な指摘を避けるリーダーが増えています。逆に「褒めて伸ばす」が合言葉になりすぎて、基準を伝えることを後回しにしてしまうケースも目立ちます。
その結果、叱らないことで基準があいまいになり、スタッフが不安を感じる。褒めすぎることで、ご機嫌取りのように見えてしまい、本人に成長の実感が残らない。
つまり、「叱るか」「褒めるか」そのものが問題なのではなく、伝え方の中身が問題なのです。
伝え方ひとつで行動は変わる
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