ファッション・ビューティ業界を中心に、総合的な店舗運営コンサルティングをおこなっている株式会社BRUSHの秋山恵倭子です。
全12回にわたり「店長」という仕事の魅力と、仕事との向き合い方について、ラグジュアリーブランドの販売に長年に携わった経験を踏まえてお話ししてきました。
前回は、顧客の育成管理にもロジックがあり、そのために店長は、顧客の育成管理を可視化して、お店独自の管理システムをつくらなくてはならないとお伝えしました。最終回となる今回は、顧客を管理するための仕組みについてお話します。
お客さまとのコミュニケーションを可視化する
前々回では「お客さまはあなたのセンスを買っている」とお伝えしました。AIがコーディネート提案もできるようになってきている時代において、お客さまがお店に足を運ばれるということは、お店でしか得られない接客や提案を期待して来られています。だからこそ、お店やスタッフが魅力的であることは必須なのです。
販売員として自分を買ってくださるお客さまができたら、お客さまのご連絡先などの情報をいただき、定期的に情報を発信し、コミュニケーションをとる。それこそが顧客の固定化のための王道です。
そして、それを記録することによって、お客さま一人ひとりと良好な関係を保つために、お客さまへどのくらいの頻度で、どんな手段で、どんな内容・情報をお伝えしたのかという行動の可視化ができます。これをデータとして蓄積し、顧客の育成管理をしていくシステムを店長はつくらなければいけないのです。
こういったデータは、会社で使っているようなCRMシステムでは把握することはできません。
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