小売・サービス業を専門に、人材育成と現場支援を通じて、企業の課題解決に伴走するWILLSORT株式会社の海藤美也子さん。
ギャルブランドの販売員時代からキャリアをスタートし、現在もアパレル、アクセサリーメーカー、さらには高速道路のサービスエリアや作業服メーカーと多岐に渡る業界で「現場の人たちの中にある力に、もっと光を当てたい」という思いでサポートしています。
いま多くの店長が抱えている“若手スタッフ育成の課題”について、経験から蓄積してきた育成術を教えていただきます。
「最近の子は……」「Z世代ってさ……」
そう口にする店長と現場で出会うたびに、私は少しだけ危機感を覚えます。
もちろん、Z世代と呼ばれる若手スタッフの価値観や働き方には、上の世代とは異なる部分があるのは事実です。けれど、「Z世代だから難しい」とひとくくりにしてしまった瞬間から、その店長は「育てる側」としての視野を狭めてしまっていると感じるのです。
実際、「Z世代は〜」という言葉を多く使う店長ほど、スタッフとの関係性に悩んでいる傾向があります。
ラベルを貼ると、“見えなくなる”ものがある
「Z世代はすぐ辞める」「指示待ちが多い」「メンタルが弱い」
現場では、こんな言葉を耳にすることも少なくありません。
でも、本当にそうでしょうか?