大丸松坂屋百貨店が運営するファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」は、法人向けの新サービス「AnotherADdress.biz」を2025年6月18日より提供開始した。
「AnotherADdress.biz」は、さまざまな業界のお客さまの声から生まれたサービスで、特にテレビ局や制作会社、ゴルフ場運営企業、豪華客船のクルーズ運航会社、さらにスタイリストの方々などから、「特定のオケージョンに合わせた衣装を柔軟に用意したい」「まとまった着数をレンタルしたい」という声をもらい実現した。
2023年頃より問い合わせ件数は増加し、2024年には複数の企業と実証実験を通じて、要望やフィードバックを反映を経て、正式に提供開始する運びとなった。
業種・業態を問わず、装いに関する課題を解決するための手段として、法人向け百貨店初のファッションシェアリングサービスを「ブランディング領域」「スマートコスト領域」「オケージョン領域」「エンゲージメント領域」の4領域に分類して事業を推進。ターゲットセグメントは従来の性別や年齢ではなく、「生活様式」や「嗜好」にセグメントし、新たな市場へアプローチし新規顧客のニーズを掘り起こしていく。
「ブランディング領域」は人前に立つ機会の多いアナウンサーや広報担当者向け、TPOに応じた衣装をレンタルでき、企業の印象価値を高めるサポートをおこなう。
「スマートコスト領域」は、制作会社、スタイリスト事務所、イベント運営会社など、衣装の管理・保管・廃棄に多くのコストと労力を要していることから、運用負担の軽減と使い捨てを減らすサステナブルな運営体制を構築していく。
「オケージョン領域」は、クルーズ客船やゴルフ場、ホテルなど、“非日常の体験”を提供する業界に向け、現地での衣装展示や客室配送により顧客体験の向上を目指す。
「エンゲージメント領域」は、通勤服やオフィスカジュアルなど装いに悩む従業員に向けた補助金支援型の福利厚生として展開する。
プランは従量課金制と定額課金制の2プランをご用意。利用シーンや運用ニーズに応じてお選ぶことができるようにした。個人サービスでは必要だったLINEアカウントを利用した会員登録や本人確認やお支払いをするためのクレジットカード登録は、法人プランを使用する際、各ユーザーさまのLINE、クレジットカード登録が不要となる。
また衣類以外に、職場にアートを取り入れるオフィスアートや現代アートのほか、バッグ、アクセサリーなど 小物類など、10万点以上の中から使用するシーンや用途にあわせてセレクトできる。
2026年2月期においては、全体売上に対して約10%の構成比を目指し、今後は法人ニーズの高まりやオケージョン対応の拡大に伴い、サービスのさらなる拡充を進めていく。