販売職は若い人の仕事なのか?
例えば家電量販店に行ったとする。販売員は若い方もいれば、カメラ売場に行くと結構ベテランそうな方もいらっしゃる。百貨店も結構幅広い世代の販売員に出会う。
では、ファッションビルやショッピングモールへ行くとどうだろう?目視で確認する限りは、若い方の方が多いイメージかもしれない。
要は、見ている世界が違うだけで、それだけ違うということをまず知ってほしい。
そして、販売職は若い人に限った仕事ではないことを知ってほしい。
ちなみに私が取材した最高齢の販売員は70代。親とほぼ同じ年齢の素敵なシニア販売員だった。
そういえば、当サイトでポーラの最高齢ビューティーディレクター(ビューティーアドバイザー)の記事を取り上げたが、先日102歳になられてさらにギネス更新だそうだ。

数年前にSC協会のロープレコンテスト決勝大会を取材した際、優勝者した販売歴37年のベテランシューズ販売員は受賞のコメントでこう言いました。
「販売員としてチヤホヤされるのは20代30代かもしれないが、そんなことはない。若手の接客もいいが、40代50代が見せる安心感と説得力のある接客も見てもらいたいと思い、今回チャレンジしました」
接客ロールプレイングコンテストは、キャリアがあるほど挑戦しにくいと思う。だか、それよりも「販売職は年齢ではない」ということを見せたい気持ちが勝ったのだろう。
この時の接客は本当に素晴らしかったので取材したいと思ったが、あいにく地方店の方でまだ実現していない。まだ現役でいらっしゃるはずだ。いつか取材に行きます。
で、結論はすでにおわかりかと思うが
「販売はいつまでもできる仕事」である。
個人的な思いだが、私はお買い物するとき、できれば同世代の販売員さんにアドバイスをいただきたい!なぜなら、若い人たちには50代の気持ちは伝わらないからだ。おそらく多くの40代50代が「店員さんくらいの年齢の人が着る服でしょ。私には無理よ。若作りしていると思われるのいやだわ」という気持ちでいるはずだ。(え?違う?そうじゃない?)
よく「大人の方にも着ていただけます」と言われることもあるが、信用していないわけではないけど、事例を見ていないから心配になるのだよ。実際、その世代にしか理解できない悩みがあるのも事実だし…。
だが最近は、SNSという便利なツールのお陰で40代、50代の販売員が可視化されてきており、「私でも着ていいんだ」という安心材料が少しできた。
この話、若い販売員がNGということを伝えているわけではない。可能であれば、さまざまな世代の販売員が店頭で活躍できるようになると素敵だなという話だ。
実際、接客が上手い販売員は年齢の壁は乗り越えてくる。強いていうと、接客の上手い販売員は説得力があるということだろう。
では、次は「説得力」とは何かを考えてみようかと思う。