2024年にブランド設立15周年を迎えた「YUIMA NAKAZATO」による、クチュールを超えたクチュールの世界を表現するエキシビジョンが2025年2月3日(月)より六本木ヒルズ森タワー52階東京シティビューにて開催される。
ブランド設立以来、ファッションにおける伝統と革新、洋の東西、人類の過去と未来が交錯する「いま」と真摯に向き合い、独創性を発揮し続け、2016 年からはパリのオートクチュール・ウィークにて作品の発表を続ける「YUIMA NAKAZATO」。
独自の歩みを緩めぬまま、15周年となる2024年にはドキュメンタリー映画『燃えるドレスを紡いで』を公開。ファッション・ビジネスの内にいたしかたなく生まれた欠陥を中里唯馬が直視し、葛藤するさまを捉え、コレクションの舞台裏とともに、大量生産、大量消費によって埋め尽くされた脆く危うい「いま」をわたしたちに突きつけた。
時を同じくして、古典オペラの現代的意義を問うかのような挑戦的演出による新解釈『イドメネオ』の衣装も担当。さらに、それらの活動と並行してフランス・カレーのカレー・レース・ファッション美術館では、初の単独回顧展「Beyond Couture」を現在も開催している。
2025年はさらなる一歩を踏みだし、2025SPRING&SUMMERコレクション「FADE ―砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか―」で、コレクションのインスピレーションのひとつでもあるエジプトの白砂漠を移動するなかでアクシデントに見舞われた際の中里の胸中で膨らんだ、巨大ナマズの神話について、物語と衣服の関係について想い至り、形に。
「YUIMA NAKAZATO展―砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか―」は、中里とともにわたしたちが語り部になるための示唆に富んだ、意欲的なエキシビションであり、「YUIMA NAKAZATO」が迎える新たなフェイズにわたしたちが参加するためのまたとない好機。15年の集大成でもある『イドメネオ』を軸に、そこから派生したコレクション「UTAKATA」「UNVEIL」を紹介するパートを導入に、「FADE」コレクションの世界観をメインに据えた。そこで体験する「YUIMA NAKAZATO」の美しさと持続可能性の両立という難事を遂行する美的創造が、セイコーエプソンとのパートナーシップの賜物であることにも注目したい。
YUIMA NAKAZATO展 ―砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか― 開催概要
会期 2025年2月3日(月)~16日(日)
開館時間 10:00~20:00(最終入館 19:30)
会場 東京シティビュー (六本木ヒルズ森タワー52階)
Webサイト https://www.yuimanakazato.com/exhib_2025.html
主催 株式会社 YUIMA NAKAZATO
協賛 セイコーエプソン株式会社
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、在日スイス大使館