販売員は接客だけがお仕事だと思ったら大間違い。スタッフのマネジメントや在庫管理、店舗運営など、業務は多岐にわたります。それゆえに悩みもさまざま。自分の接客力を上げたい。スタッフの接客力も上げたい。売上はどうやったら上がる?マネジメントって何するの?などなど。
このリレー連載では、いま店頭で何が起きていて、店長たちは何に悩み、どう解決したのか。リアルな課題とその解決策を、JUNグループの各ショップで働く現役店長たちが伝えていきます。
5回目は、販売員の仕事の軸となる「スタイリング提案」について。
「サロン アダム エ ロペ」天王寺MIO店の小池千佳店長がお客さまへのスタイリング提案で心がけていることや、センスを磨くために取り組んでいることを語っていただきます。
プロの販売員として、プロの情報に接する
私は、学生時代からファッションが好きで、大学の頃からアルバイトで販売をしてきました。
私も含めて多くの販売員は、ファッションは好きだけど、専門的に学んできていないのが現状です。
JUNに新卒入社し、本格的に販売職をやり始めるとコミュニケーション力だけでなく、プロとしてのスタイリング提案が必要であると感じるようになりました。私はプロとしての提案力を身につける勉強として、まずはプロが発信する情報に接するようにしました。例えば、ファッション専門誌や業界誌を読んだり、コレクション情報をネットでチェックしたりしています。
チェックした最新のコレクション画像はただ眺めるだけでなく、分析することが大切です。私の場合は、自分の好きなテイストや気になったスタイリングの画像を集めてコラージュにし、「なんで私はこのスタイリングが好きなのか」「なんでこのスタイリングが良いと感じたのか」「今年らしさはどこなんだろう」などと、掘り下げて考える習慣をつけました。
加えて、自店の客層に合わせて、テイスト分類し、自分なりにトレンド分析してみることも、スタイリング力向上に役立ちます。
私が感じるファッションの魅力は、自分の好きなことを明確にして、自分のなりたい姿を見つけるカギになるところ。そして、服を通じてさまざまな国の歴史や文化に触れ、作り手の思い、技術力を感じられる点で、アートに通じる部分があるところです。バイヤーとの会話の中で、「ファッションはアートや哲学、考え方にも直結しているね」と意見が一致したこともあります。
\登録無料!SALES PICKSの記事を読むには読者登録でパスワードをGET!/

