ファッション・ビューティ業界を中心に、総合的な店舗運営コンサルティングをおこなっている株式会社BRUSHの秋山恵倭子です。
前回から12回にわたって「店長」という仕事の魅力と、仕事との向き合い方について、ラグジュアリーブランドの販売に長年に携わった経験を踏まえてお話ししていきます。
1回目では、店長は店舗を預かる経営者のような存在であり、自己成長にもつながる素晴らしい経験ができる職種であることをお伝えしました。店長という仕事の魅力とやりがいを見いだしていただけたのではないでしょうか。そこで今回は、店長を目指す上で大切な心構え、認識にフォーカスしていきます。
スタッフの手を介して数字を創る
初めにお伝えしたいのは、店長の仕事はスタッフを育成し、スタッフが数字を創れる仕組みをつくることです。前回お話ししたように、店長が会社から預かっているのは人(スタッフ)、数字(売上)、顧客の3つ。管理・育成するのはこの3つなんですね。
このことは研修でも必ず教えていますが、たいていの場合、店長になると数字にばかり目が向いてしまい、人の育成の部分がおろそかになります。でも本当は優先順位が逆です。店長がやるべきことは、スタッフの手を介して数字を創ることです。
スタッフが数字を創れる育成の仕組みを整えて、一人ひとりが力を発揮できれば、店舗の売上目標も達成できますし、それは会社の成長につながります。
各店舗で営業時間や日数など条件が異なりますから、育成や管理の方法も少しずつ違ってきます。それをロジカルに捉えて実践していく力が必要です。
また、スタッフは店長の真似をして育ちます。だから店長の仕事への姿勢や心構えが重要になるのです。
キーワードは「自責」と「モラル」
店長にとって一番必要な心構えは、“自責でものを考えること”です。
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