株式会社ジーユーは、「第2回 スター・セールス・スタッフ・グランプリ(SSSG)全国大会」をファーストリテイリング有明本社グレートホールにて、2024年7月18日に開催した。GU全店の販売員(店長以上の役職者は除く)約16000人の中から、個店予選、エリア予選、ブロック予選を経て選ばれた、全国8ブロックの代表者8人が接客の力を競った。
お互いに切磋琢磨する土壌をつくる
セルフ販売を主軸としているジーユーだが、トレンドファッションを展開しているため、お客さまからは「どう着こなしたらいいかわからない」「コーディネートの仕方を教えてほしい」という声が数多く届いていた。そのため、おしゃリスタによる接客コンテストなどを導入して販売員の育成に力を注ぎ、お互いに切磋琢磨することで全店舗のサービスレベルの引き上げを図ってきた。
この接客コンテストを、今シーズンから海外事業でも実施することになり、名称を「スター・セールス・スタッフ・グランプリ(以下、SSSG)」と変更。今後は各国地域でも販売員の育成に取り組んでいくという。

この日おこなわれたSSSG全国大会では、競技時間は一人4分間でロールプレイングを実施。全て同じお客さま設定で、一人目はコーディネート提案をしてもらいたい女性客、二人目はスマホを片手に商品を探す男性客が来店する。
最初の女性客からはニーズを聞き出し、それに沿ったコーディネート提案を。男性客には探している商品を確認した上で、ニーズも聞き出してコーディネート提案へつなげていく。さらにサイズを心配するお客さまに対して、アプリから購入する方法などをレクチャーする。
お客さま設定が同じということもあり、一人ひとりの対応方法や提案内容に個性が表れる。また、さまざまな対応の仕方を見ることで、あらためて接客には正解がないというのも伝わってくる。
8人の接客に学び、全体のレベルアップを目指す
本社で半期に1度行われる店長・おしゃリスタ研修会の中で開催された今回の大会は、会場にいる店長やおしゃリスタたちの投票によるポイントも審査に加えられた。同時開催の背景には、全国から選ばれた8人の接客を見て学んだことを、各自自店へ持ち帰って販売員たちに伝え、ジーユー全体での接客力向上へつなげる目的がある。
また接客ロープレのほか、全国大会に進んだ8人のコーディネートも審査対象となる。

審査を経て、第2回SSSG全国大会1位には、GU博多・沖縄エリア代表の西尾圭子さん(ヨドバシ博多店)が選ばれた。的確な質問でお客さまのニーズを確認し、それに沿ったコーディネート提案にも説得力があり、高い評価を得た。
西尾さんは表彰式で、「今日は同じ想いを持つ素敵な仲間に出会うことができて、とてもうれしかったです。今後は九州から世界に向け、ファッションで元気を伝えていきます。ファッションをもっと自由にしていく、その一助になれればと思っています」とコメントした。
第2回SSSG2024全国大会 入賞者
1位 西尾圭子(GU博多・沖縄エリア、ヨドバシ博多店)
2位 上田光枝(GU横須賀エリア、ららぽーと海老名店)
3位 横畠小春(GU四国西エリア、イオンモール高知店)
同じ想いを持つ仲間との出会いがもたらすもの

西尾さんは、2018年からGUヨドバシ博多店に勤務しているシニアパートナー兼おしゃリスタ。さらにユニクロ・GU・プラステ・セオリー公式の着こなし発見アプリ「スタイルヒント」のGUスタッフコーデでも活躍中。
数多あるアパレル店の中から「ジーユーを選んで来店するお客さまに感謝を伝えたい一心で接客をしている」と話す西尾さん。壇上で語った「ファッションで世界を元気にしていきたい」との思いを胸に、常に笑顔を絶やさず、お客さまと接している。
「ジーユーは若い人のファッションだと思われるかもしれませんが、私の勤務する店には上は70代、80代のお客さまも来店します。『おすすめしてくれた服を着ていたら孫に褒められたよ』とニコニコしながらまた買い物に来てくださるのを見ると、まさにジーユーは“ファッションを自由にしてくれている”と感じます。私もファッションでお客さまを元気にしないとと思います」
全国大会のコーディネートは「店長と一緒に決めた」という。本社でおこなわれることから、キレイめな大人カジュアルで、色で秋を先取りしたそうだ。
最後にこのコンテストの感想を尋ねると、「学びしかない。同じ想いを持つ仲間にも出会えて、今日は参加できて本当に良かった」と笑顔で答えた。