ネットで本を買うという人が主流になりつつある現代において、リアル書店にしかない強みは“書店員”がいることである。そこで、全国の書店員が「日本一面白い書店フェア」を競い合う前代未聞の出版業界横断プロジェクト「OVOL 日本紙パルプ商事 Presents Book Fair Championship(BFC)」が
昨年から開催されている。その第2回BFCが2026年2月2日(月)におこなわれ、新チャンピオンが決まった。
第2回BFCには、この1年間で全国の書店にて実施された書店フェア企画82件がエントリー。その中から企画の独自性や切り口の新しさ、本の届け方における創意工夫なとを総合的に評価したトップ3企画が決定。その中で1位となった広島 蔦屋書店の江藤宏樹さん(文学コンシェルジュ)と藤原さゆりさんが企画した「ペア読」と、昨年のチャンピオンによる新フェア企画によるタイトルマッチがおこなわれ、新王者に「ペア読」を企画した広島 蔦屋書店の江藤さんと藤原さんが決まった。

広島 蔦屋書店の江藤さんと藤原さんが企画した「ペア読」とは、親子で同じ本を同じタイミングで読んで、感想や思ったことを語り合う時間を楽しんでもらいたいと考えて企画したもの。そのため、本は2冊をセットにした状態で販売するという、なかなか強気な販売手法にも注目が集まった。
また、親子以外にも、恋人同士・友人・兄弟など、さまざまなペアでも展開できる、横展開がしやすい企画であることにも評価が集まった。
それに対抗し、前回チャンピオンのMARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店の久保田理恵さんが今年実施した新フェア企画は「書籍百物語」。怪談を100話語り終えると本物の怪異が現れるとされる“百物語”に着想を得て、いわゆる“怖い本”を集積したフェアである。しかもその中の1冊はダミー本が入っており、100冊集まっていないので怪異は起こらないという手の込んだオチまで仕掛けられ、ミステリー好きなら興味をそそる企画になっていた。

接客が伴うアパレル店とは違い、書店はセルフ販売が基本だ。だからこそ、お客さまが足を止めて本を手に取って見たくなる店頭フェア企画が重要になるという。また、ネット販売が台頭しているのは書籍だけに限らず、アパレルも同様だ。リアル店舗に行きたくなる仕掛けやきっかけをつくることは販売員の仕事でもある。BFC公式サイトには今回82企画の中から選ばれたトップ10企画の詳細が確認できるので、ぜひ書店員たちの企画力や発想力から学んでみてほしい。
今回新王者となった「ペア読」は、それを記念して、一部店舗を除く全国の蔦屋書店で3月から実施予定。ぜひ、足を運んでどんなフェアなのかチェックしていただきたい。
BFC公式サイト https://book-fair-championship.com/

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