販売員は接客だけがお仕事だと思ったら大間違い。スタッフのマネジメントや在庫管理、店舗運営など、業務は多岐にわたります。それゆえに悩みもさまざま。自分の接客力を上げたい。スタッフの接客力も上げたい。売上はどうやったら上がる?マネジメントって何するの?などなど。
このリレー連載では、いま店頭で何が起きていて、販売員たちは何に悩み、どう解決したのか。リアルな課題とその解決策を、JUNグループの各ショップで働く現役店長たちが伝えていきます。
9回目は、古着店やキャリア系ブランドなど、幅広いジャンルでの販売経験を持ち、さらに異業種でも仕事をしてきた経験を持つ「サロン アダム エ ロペ」ニュウマン新宿店のサブショップマネージャー石島美久さんに、販売員の魅力とキャリアについて語っていただきした。
幅広い経験をすることでキャリアを再確認
学生時代から服が好きで、ストリートスナップ誌に掲載された経験もあるくらい、原宿も好きでよく通っていました。大学では福祉を学んでいたのですが、若いうちに好きな仕事をしようとファッション業界へ進みました。
最初に働いたのは古着屋でした。もともと、人見知りで接客をされることが得意ではなかったので、全く逆の立場になってみて、最初はどうしていいのかわからず戸惑いました。
そんなときに先輩から「得意なことを一つでも見つけることから始めてみたら」というアドバイスをもらったのです。会話は得意ではないし、接客で盛り上がれるほどテンションも高くないけど、ファッションに対する知識や探求心は人一倍あったので、それを接客に活かしてきました。
その後、いろいろなジャンルで販売職を経験しましたが、20代後半を前にしてキャリアの先が見えなくなり、あらためて将来のことを考えて一般企業へ転職することに。当時は、異業種に進むことで新しい道が開けるのではないかと扉を開けてみましたが、そこではやりがいを見いだすことができず、結局1年ほどでアパレル業界へ戻り、2020年にJUNへ入社しました。
好きだからこそ知識や経験を増やすことができる
ジュンで働き始めて、あらためて販売職の楽しさに気づくことができました。