「販売員を応援する」をテーマに、いま業界で活躍する方々に自身の販売員時代の思い出や現役販売員に向けたアドバイスを伺うこのシリーズ。
4回目はFashionCommune内の好評連載「キャリア相談スナックALL IS NEW」の筆者の一人である、株式会社ALL IS NEW代表の吉田直哉さんが登場。転職エージェントとして独立起業した吉田さんに、ご自身のキャリアを振り返っていただきながら、強い人材へと成長するためのヒントを探っていきます。
吉田直哉(よしだ なおや)
(株)ALL IS NEW代表取締役社長。福島県いわき市出身。大学卒業後、バーニーズジャパンへ入社。販売スタッフとしてキャリアをスタート。その後リクルートエージェント(現リクルート)へ転職し、転職・採用支援をおこなう。退職後は「ファッション×キャリア」の領域を中心に活動。ヘッドハンティング会社でのVice President、スタートアップでの執行役員を経て2021年に㈱ALL IS NEWを創業。人材エージェントのほか、スナックのオーナー、講師、アロハシャツブランドのディレクターなど、何足もの草鞋を履きながら自らが働く楽しさを体現している。東京と福島2拠点でデュアルライフを実践中。
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—2021年にALL IS NEWを創業し、転職エージェントを軸に地方創生や講師業など幅広い事業を展開されています。人と人を結び可能性を広げていく取り組みに共感する方も多いですが、そもそもなぜ起業を考えたのでしょうか。
吉田さん シンプルにお伝えすると、“家族に恩返ししたい”という気持ちからです。福島県いわき市の出身なので、11年の東日本大震災をきっかけにその想いが強くなりました。ちょうど30歳という節目の年齢でもあったし、前年に祖母を亡くして、当時は会社員で最期の瞬間に立ち会うことができなかった苦い経験も重なって。
昔から「プロ野球選手になってたくさん稼いで家族に楽をさせる!」とか、「社長になる!」とか、よくわかってもないのに言ってたのですが、何も返せないうちに祖母が亡くなってしまったことや、震災で家族が全てを失ったときに何もできない無力さを痛感して、自分の名前で看板を立てて稼げるようにならなくてはと考えるようになりました。
—当時はリクルートエージェント(現リクルート)に在籍していたんですよね?
吉田さん そうです。大学卒業後にバーニーズジャパンに入社して、3年半くらい販売職を経験し、それからリクルートに転職して7年半ほど転職支援に携わりました。
自分としては一生懸命仕事を頑張って成長した気分になっていましたが、一方で、なんとなく「結局リクルートっていう大きな看板がなかったら何もない人間なんじゃないか」と焦りも感じていて。入社5年目の頃に震災が起きたことで、焦りが確信に近くなったんです。
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