イトキン株式会社は、約10年ぶりとなる新ブランド「EAUVIRE(オーヴィル)」の展示会を2023年11月9、10日の2日間で開催した。
ブランド名は、フランス語で水を意味する「EAU」と、生きるを意味する「VIVRE」を掛け合わせた造語。しなやかだけど芯のある、その佇まいから豊かさを感じるファッションや生き方を意味づけた。
テーマは「Reluxury(リラグジュアリー)」。上質な美しさを身にまとうことはもちろん、日常のあらゆるシーンで快適であることを提起していく。クリエイティブディレクターの川﨑瑤子さんは、「モード過ぎず、ベーシック過ぎない、絶妙なバランスを大切にし、日常的に着てもらいたい上質なものを意識した」と話す。
価格帯はジャケットで10~15万円、ワンピースも同程度を想定。同社が展開してきたブランドの中にはないプライスゾーンであり、いままで狙ってこなかったターゲットへ向けて展開していく。前田和久社長は「コロナ前からあった“何か新しいことをしたい”という気持ちが、コロナ禍を経てさらに高まった。できるだけ早く結果を出したいが、丁寧に着実に成長させていきたい」と語った。
スタート時期は来春を予定しているが、まずはポップアップ、ECで段階的にスタートさせる。また、ものづくりにおいて、サーキュラーエコノミーに配慮したサステナブル素材を採用したり、国内産地の生地を使用したりして、正しいものづくりでアパレル業界へ貢献していきたいと考えている。今後は途上国の女性支援に貢献する素材を取り入れていく計画もしている。