2023年8月28日~9月2日にかけて東京都内ではRakuten Fashion Week Tokyo2024S/Sが開催された。今回は初参加13ブランド、海外からの参加7ブランドを含む、50ブランドがコレクションを発表。Fashion Communeではフィジカルショーを中心に、会場でキャッチした24年SSの気になるキーワードをピックアップしていく。
KANAKO SAKAI
「自由を纏う」をテーマに初のコレクションショーを行った『KANAKO SAKAI(カナコ サカイ)』は、ウィメンズ・メンズの枠組みにとらわれず着こなすスタイリングに注目。また、さまざまな色にきらめく美しい伝統技法の織物「螺鈿織り」や、繊細なレースのボディースーツ、フリンジがふんだんにあしらわれたキャミソールドレスなどを、性別問わず自由に纏う姿に本来のファッションの在り方、楽しみ方を再確認するショーを見せた。



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NaNo Art
『NaNo Art(ナノアット)』も今回が初のコレクションショーとなる。「Rest in peace」をテーマに服を人体に見立て、随所に印象的なモチーフを散りばめていた。V&A JAPAN社から提供を受けた生分解ポリエステル素材「ReTE」の特徴である、5年以上の堅牢度を備えつつ、特定の堆肥に埋めると約1年で水と二酸化炭素に分解されるという特殊な素材から今回のテーマを想起。心臓をモチーフにした襟や静脈をドローコードに見立てたり、テーマそのままをシンプルに反映させたパジャマ風にデザインがあったり、「もう休みませんか?」と問いかけられたように感じた。



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HEōS
村上龍の小説『限りなく透明に近いブルー』にインスパイアされた『HEōS (へオース)』。退廃的なムードの中に80年代のグランジファッションを彷彿させるディテールと、シースルー素材をミックスした“繊細さ”や“儚さ”を感じるコレクションを展開。性別関係なく同じアイテムを着用するスタイリングが登場し、コーディネートの妙を感じた。



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SEVESKIG/(un)decided
東京鶯谷のライブハウスで行われた『SEVESKIG(セヴシグ)/(un)decided(アンディサイデッド)』のショー。ステージ上には2024SSのテーマ「IF WE BREAK DOWN THE WALLS」のモニュメントが据えられていた。世の中に蔓延るさまざまな壁、見える壁もあれば見えない壁もあるが、それをぶち壊すような力強いインパクトのあるアイテムに心を掴まれた。その中に添えられたニットの花がまるで平和の象徴のように感じた。



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