一雨ごとに秋めいてくる毎日。朝晩の暑さが和らぎ、秋物が動き出す頃だと思います。接客でこの服を着てどこに行くと良いか、ちょっとした提案もできると良いですね。
そこで、芸術の秋にふさわしい9月に開催される美術展をご紹介します。
一般の方も大歓迎!京都芸術大学 大瓜生山祭
12学科22コースからなる国内最大規模の総合芸術大学である京都芸術大学は、2023年9月16日(土)・17日(日)に大瓜生山祭2023(学園祭)を開催。同時に2~3年生による作品展示・研究発表をキャンパス全体で展観する。2月開催の「卒業展」に次ぐ大規模な作品展で、各学科の特徴を表現したアート&デザイン、研究の成果を見ることができる。
今年のテーマは「come back」。自粛期間中に新たに発見されたものを取り入れた学生の学びや経験が混ざり合い、熱気あふれる学園祭になること間違いなし!
『大瓜生山祭2023―come back』 概要
日時:2022年9月16日(土)・17日(日)10:00-17:00(予定)
場所:京都・瓜生山キャンパス
公式サイト: https://www.kyoto-art.ac.jp/kuafes/2023/
公式X(旧・Twitter): https://twitter.com/kua_fes
公式Instagram: https://www.instagram.com/kua_fes/
そごう美術館 アーツ・アンド・クラフツとデザイン
産業革命以降急速に失われつつあった手仕事による制作活動を取り戻し、さらには、生活と芸術の一体化することを目指した、イギリスで興ったアーツ・アンド・クラフツ運動。その中心人物となったウィリアム・モリス(1834-1896)の思想と実践は、同時代の作家に広く受け入れられ、イギリス全体、そして世界各地へと広まり、アメリカでは建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)らも参加し、運動は新たな展開を見せた。
本展は、各地の歴史や文化を反映し発展したアーツ・アンド・クラフツ運動の歩みを、テキスタイルや壁紙・家具・金工など、約170点の作品を通じて紹介する。手仕事の復興を目指したアーツ・アンド・クラフツ運動は、美術や工芸、建築だけにとどまらず、産業や人々の生活文化にも影響を与え、その思想は現代の日本にも息づいている。
アーツ・アンド・クラフツとデザイン 概要
会期:2023年9月16日(土)~11月5日(日) 51日間
会場:そごう美術館
開館時間:午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。
入館料:一般1,200円(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料
公式オンラインチケット: https://www.e-tix.jp/sogo-seibu_arts_crafts/
Twitter:@sogomuseum
HP: https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
東京都庭園美術館 装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術
1933年(昭和8年)、東京・白金の御料地の一部を敷地として朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)は竣工。約一万坪の敷地の庭園部分には、広々とした芝生が広がり、日本庭園、盆栽・花卉園が備わり、鶴や孔雀などの動物たちが闊歩していたという。同邸宅内の壁面には、遠景に山々を望む森林や水を湛えた庭園の風景が描かれており、室内に居ながらにして自然の中にいるかのような装飾プランが展開されており、主要客室の装飾を手がけたフランス人装飾美術家アンリ・ラパン(1873-1939)によって描かれたこの一連の装飾画は、朝香宮邸のコンセプトを読み解く鍵であると共に、当時のフランスにおける庭園芸術との関連性を指摘することのできる作品になっている。
同邸の装飾プランに多大な影響を及ぼしたとされる1925年のアール・デコ博覧会において、「庭園芸術」は初めて独立した出品分類として設けられるなど、重要視されており、造園家のみならず、建築家や装飾美術家も “庭”を如何に“装飾”するかということに心を砕き、各パヴィリオンの周囲や街路には多様な庭園が造りこまれた。本展では、博覧会を中心とした両大戦間期のフランスの近代庭園を巡る動向に着目し、古典主義・エキゾティシズム・キュビスム的要素を取り入れて展開していった様について、絵画や彫刻、工芸、版画、写真、文献資料等、約120点の作品から紹介。当館建築の装飾や空間自体についてのより一層の理解を深めることを目指す。
装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術 概要
開催期間:2023年9月23日(土・祝)~12月10日(日)
開館時間:10:00-18:00 ※入館は閉館の30分前まで
※11月17日(金)18日(土)24日(金)25日(土)、12月1日(金)、2日(土)は夜間開館のため 夜20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日:毎週月曜日(ただし10月9日は開館)、10月10日(火)
会場:東京都庭園美術館(〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9)
入館料:一般=1,400(1,120)円/大学生(専修・各種専門学校含む)=1,120(890)円 中・高校生=700(560)円/65歳以上=700(560)円 ※( )内は20名以上の団体料金
※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
※ 本展は原則、日時指定の事前予約制ですが、 2023年10月1日(日)の開館40周年を記念した入館料無料の日に限り、事前予約は不要です。
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
年間協賛:戸田建設株式会社、ブルームバーグL.P.、ヴァン クリーフ&アーペル
展覧会ページ: https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/230923-1210_ArtDecoGarden.html
東京都庭園美術館公式ウェブサイト: https://www.teien-art-museum.ne.jp/
東京都庭園美術館開館40周年記念特設サイト: https://teien40th.jp/
ATELIER MUJI企画展 Life in Art 「JAPAN CRAFT『百工のデザイン』展」
無印良品 銀座 内ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 にて9月29日(金)から10月29日(日)まで、企画展 Life in Art 「JAPAN CRAFT『百工のデザイン』展」開催する。Life in Art は良品計画が主催する日常芸術をテーマにアート (=文化) を広げるプロジェクト。2011年に始動した本プロジェクトは、2021年は「アート」、2022年は「デザイン」、そして今年は「クラフト」をテーマに掲げ、『JAPAN CRAFT』と題し、日本各地に広がる日用の工芸にスポットをあてている。
「百工のデザイン」とは、土器をはじめ太古から脈々と続くものづくりにおいて、生きるためのものづくりの要因とは何かを定義した言葉。本展では、日本各地で様々な暮らしの道具を創り続けている総勢104 組の作家たちの数千点にも及ぶ作品が一同に並べ、過去から未来へ続く普遍なものづくりについて、多面的な方法で展示を試みている。作品そのものだけでなく、作品が生まれる背景に触れることができる映像や、工芸に関わる方々それぞれの領域から見える日本の工芸への視点を寄稿いただいたパネル展示などを行う。道具としての器だけではなく、日々の暮らしに取り入れる文化として改めて考える機会になることを目的とした展覧会になっている。
Life in Art JAPAN CRAFT『百工のデザイン』展
会期:2023年9月29日(金)― 10月29日(日)
※本展は[展示期間]9/29~10/9、[販売期間]10/10~10/29と形式が異なる二つの期間を設けております。
※休館は店舗に準じます。会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部がご覧いただけない日時が発生する場合がございます。
営業時間:11:00-21:00
会場:無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 入場無料
主催・企画|株式会社良品計画(Life in Art 事務局)
ATELIER MUJI GINZA 公式サイト| https://atelier.muji.com/jp/
Life in Art 公式サイト| https://www.idee-lifeinart.com/
Instagram|@ateliermuji_ginza @ideelifeinart