株式会社The Companyは、運営する無人古着屋「ジャンボデンキ」のゆるキャラ「ジャンボくん」に、OpenAI社が公開したLLM(大規模言語モデル)「ChatGPT」と音声認識API「Speech Rocognition」、そして発話システム「Koeiro API」を組み合わせた独自システムを搭載し、音声対話可能なAIチャットキャラクターとして店舗に導入した。
古着屋ジャンボデンキは、2023年3月に東京・久我山にオープンした無人古着屋の実店舗。同じ場所で約50年営業を続けてきた家電小売店「ジャンボデンキ」をそのまま引き継ぎ、内外装もほとんど変えないまま古着販売店として営業しているユニークな古着店だ。
公式”ゆるキャラ”「ジャンボくん」が出現するタブレットを店内に設置し、ChatGPTなどを組み込んだ独自のシステムにより、音声による会話を楽しみながら買い物ができるようになった。
運営するThe Company社は、ホームページ制作やグラフィックデザインなどブランディング・プロモーション業務を行なってきたクリエイティブエージェンシー。デジタルとリアルを横断したクリエイションを模索する試験的な実店舗として「古着屋ジャンボデンキ」をオープンした。
今回設置されたタブレット端末に現れる「ジャンボくん」は音声での対話が可能。文字を打ち込まなくても自然な形で会話をすることができる。また、キャラクターならではの性格を設定しているため、一般的な解答だけではなく、ジャンボくんらしい視点や意見を聞くこともできる。店舗概要やエリアのおすすめ情報を聞けるほか、世間話をすることも可能になっている。
将来的にはChatGPTのラーニング精度を向上させ、在庫情報や会計作業、または訪問者に合った色、コーディネートの提案などが出来ることを目指す。地元住民の方々にお立ち寄りいただいた時の話し相手として、または店舗運営上の防犯機能も持たせていきたいと考えている。