日々、接客や在庫整理などの店頭業務をしていて「この仕事って本当に意味あるのかな?」とモヤモヤすること、ありませんか?研修やサイト検索すると、販売の仕事を解説する記事はたくさん出てきます。でも、もっと大切なのは、私たちが店頭に立つ「本質」を知ること。
この連載は、日々の仕事にモヤっとしているあなたへ贈る、販売職の「魂」と「誇り」を探るお話しです。単なる“モノを売り”ではなく、“誰かの人生を彩るクリエイター”として、この仕事をもっと面白くしませんか?
始まりは「物々交換」だった
今から少し、昔話をしましょう。
お金も、レジも、お店さえもなかった、ずっと昔のこと。
ある海辺の村に、魚を釣るのが得意な人がいました。
でも、彼の村では野菜を作ることができませんでした。
一方、山の近くには、野菜作り名人のおばあさんがいました。
でも、そこでは魚が手に入りません。
ある日、二人は中間にある町で出会い、持っていたものを交換しました。
「新鮮な魚だね。この野菜と交換してくれないかい?」
「立派な野菜だね。うちの村では野菜が作れないから助かるよ」
そして、お互いに「ありがとう」と言い、笑顔で別れました。
これが、私たちの仕事「販売」の始まりです。
時は流れて、“お金”というツールが誕生し、物を売り買いする“市場”という場所ができました。
人々は、いままで直接持っている物(商品や技術・サービス)を交換することから、お金を仲介させて、持っている物(商品や技術・サービス)を遠くまで流通させることができるようになりました。
さらに経済という大きな社会システムとなるわけです。
損得の先にある「お客さまにとってどうなのか」を考える
時代背景が変わっても販売の仕事は、物々交換をしていた頃と本質は変わっていません。
相手の足りないものを補い、生活を豊かにする。その対価として「ありがとう(お金)」をいただく。
そんな、とてもシンプルで、普遍的な温かい、お互いが持っている物を交換し合う“コミュニケーション”なのです。
だから、販売員という仕事は、決して一方的に「売りつける」仕事ではありません。
これは「利益を無視しろ」ということではなく、その商品や技術・サービスがお客さまの為になるのか、便利なのか、有利なのかということを一番に考えて提案すること。
いま店頭で、あなたがお客さまに差し出しているのは、単なる商品だけではないはずです。それは「いつもより素敵になれた“自信”」や「その服を着ることで得られる“喜び”」といった、目に見えない価値。お客さまはその対価として、あなたに感謝の気持ち(お金)を渡してくれているのです。
それが販売員としての責務なのです。
でも、ちょっと待ってください!
いまの時代、商品を販売したり、接客したりすることが、AIやECサイトでもできるようになっていますよね。
それでも、なぜ私たちは、今日も店頭に立っているのでしょうか?
次回は、「AIにはできない、私たち人間だからこそ提供できる価値」について深掘りします。
どうぞお楽しみに。
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