株式会社オンワードホールディングスが展開する新たな価値創造プロジェクト「アップサイクル・アクション」の第2弾が2025年4月7日(月)から発売開始した。2024年春からスタートした「アップサイクル・アクション」は、ファッション企業としてのクリエイション力を活かして、着なくなった衣料品から新たな価値を生み出すプロジェクト。第1弾ではデニムを使用したアップサイクル作品を制作、販売した。
第2弾となる今回はシャツ生地をテーマに、回収されたシャツやシャツ生地の残反などを使用し15名のオンワードグループ社員が参加し、95点が制作。オンワードグループ公式ファッション通販サイト「オンワード・クローゼット」で4月7日から、「オンワード・リユースパーク吉祥寺」で4月25日から販売を開始する。
オンワードグループでは、09年から自社の衣料品を引き取る「オンワード・グリーン・キャンペーン」を開始し、一昨年は95万点を回収。昨年は103万点の回収を達成。23年春からはオンラインでも引き取りをスタートした。引き取った衣料品は自社倉庫に集められ、検品し、リユース販売してきた。リユース販売できないものは毛布や軍手、固形燃料に活用してきたが、新たな活用方法として、ファッション企業ならではのクリエイション力を活かした本プロジェクトがスタートした。

日ごろの仕事ではつくることができないクリエイティブな作品が揃った。
このプロジェクトには、社員たちがクリエイターとして参加。デザイナーやパタンナーといったものづくりに携わる社員でなく、管理系社員も参加し、事業の垣根を超えて、自由な発想を表現できる場所になっている。製作した作品は、制作者自らが価格設定をおこない、収益の90%を制作者に還元し、残りの10%は日本赤十字社への寄付に充てる。
第1回と今回参加したパタンナーの森本さんは「単純に面白そうだから参加してみました。それまではアップサイクルという言葉は知っていても積極的に情報を集めることはなかったのですが、参加したことでアップサイクルに興味を持つようになりました。こういう形で触れ合う機会があれば、もっとアップサイクルが浸透すると思いました」と語った。今回、シャツとスカート、計5点を制作。シャツの形を活かしつつ、縫いながらディテールを作り上げていった。
「引き取った衣料品が集まる厚木倉庫に行き、ベースとなる素材を実際に見て選んだのですが、とても楽しかったです。縫いながらタックを自由に入れたり、裾をランダムでつまんで新しいシルエットを作り出したすことが新鮮でした。あらためて私は服を作ることが好きだったことを思い出しました」(森本さん)

「アップサイクル・アクション」第2弾 販売概要
<EC>
発売日 2025年4月7日(月)
販売サイト https://crosset.onward.co.jp/shop/reusepark
<店舗>
発売日 2025年4月25日(金)
店舗 オンワードリユースパーク吉祥寺
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目4番14号
ミヤケビル1~3F
URL https://www.onward-reusepark.jp/