販売員は接客だけがお仕事だと思ったら大間違い。スタッフのマネジメントや在庫管理、店舗運営など、業務は多岐にわたります。それゆえに悩みもさまざま。自分の接客力を上げたい。スタッフの接客力も上げたい。売上はどうやったら上がる?マネジメントって何するの?などなど。
このリレー連載では、いま店頭で何が起きていて、販売員たちは何に悩み、どう解決したのか。リアルな課題とその解決策を、JUNグループの各ショップで働く現役店長たちが伝えていきます。
8回目は販売歴20年のベテラン販売員の接客術に迫ります。日頃の接客での心構えから自分の強みをいつ、どのように自覚し、接客へ落とし込んでいるのかを、「アダム エ ロペ」ルミネ有楽町ルミネ有楽町店のショップスタッフ細川悠さんに語っていただきした。
接客で自分の強みを活かすには、常にトライ&エラー
2003年にJUNへ入社し、「VIS」仙台エスパル店での研修期間を経て、同じ仙台エリアの「アダム エ ロペ」に配属となりました。それから20年以上、勤務してきました。その間、2012年には東京エリアへ異動し、店長、SDも経験。現在は、いちスタッフとしてルミネ有楽町店の店頭に立ち、社内でトップセールス販売員として認めていただきました。
接客で心がけているのは、お客さま一人ひとりに合わせて自分の言葉で提案することです。お客さまのペースに合わせて会話し、好みをしっかりと把握しながら、自分のキャラクターも出すようにしています。
そのため「第一印象は怖そうでしたが、接客は物腰が柔らかくて安心できました」「見た目に反し、想定以上の納得感のある提案をしてもらい、良い買い物ができました」と、見た目と接客スタイルのギャップに驚かれるお客さまが多いです。
加えて、男性スタッフであるにもかかわらず、女心をくすぐる提案が出てくることに喜んでいただけることもあります。
この見た目を強みとして活かすため、店頭に立つときはあえて少し強面なおじさん感を出しつつ、さりげなく質の良い腕時計を身に着け、自社ブランドと他ブランドを上手くミックスしたスタイリングをしています。細かなところにも気を遣うことで、お客さまに「このスタッフさんが提案したものは間違いない」と感じてもらえるように演出するのです。
自分の強みを活かせるようになるには、常に接客スタイルをマイナーチェンジし続けることです。