株式会社三陽商会は、接客サービスの向上のためレベルの高い接客を共有する学びの場として「SANYOロールプレイング2024」を9月26日、三陽商会本社にて開催。全国の販売員が、サービス理念である「SANYOサービスポリシー」に基づいた接客スタイルを習得することで、接客ならびにサービスクオリティの向上を図る。
三陽商会は、サステナビリティ経営において人的資本経営への投資を重要課題と捉え、2023年3月に「多様性の尊重と働きがいのある職場づくり」を重要課題のひとつとして特定し、2023年9月に経営会議直轄の「人的資本プロジェクト」を発足した。同年11月には、傘下に「接客力向上ワーキンググループ」を発足し、全社研修制度の整備をはじめ、プロフェショナルな販売員の人材育成における課題解決に取り組んできた。
ワーキンググループでは、接客レベルを上げ、顧客満足度を向上させるとともに、販売員がブランド力を高める人材となることを目的とし、さまざまな課題を検討。そのなかで、接客サービスの向上のため、レベルの高い接客を共有する学びの場として「SANYOロールプレイング2024」を開催することを決めた。
同社では過去にも接客力向上を目的とした取り組みとして、2010年に「ロールプレイングコンテスト」を開催し、2017年からは「全国ロールプレイング研究発表会」へと発展させた経緯もある。コロナ禍もあり近年は開催を見送ってたが、あらためて「SANYOロールプレイング」と冠し、新たな形で実施することとなった。
「SANYOロールプレイング」は以前のコンテストとは異なり、優秀な販売員の接客ロールプレイングを動画形式で共有することで、高品質、高付加価値な商品に見合う接客スタイルを確立し、全国の販売員の学びの場としている。
「SANYOロールプレイング2024」開催にあたり、予選として、各ブランド・エリアから「SANYOサービスポリシー」を理解し体現している販売トレーナー、店長、エキスパート販売員、販売員計26名を選出し、店頭にて撮影した接客ロールプレイング動画を提出。接客力向上WGのメンバーがロープレチェックシートを基に採点、選考を行った。予選を通過した12名が、9月26日に開催された本選にて接客ロールプレイングを発表。入社6年目~19年目、年齢も30代~50代とは幅広いキャリアと層が出揃った。また、職種も販売員から店長・トレーナーまで登場し、それぞれに磨き上げた接客スキルを披露した。
本選の最後には、代表取締役社長大江伸治が総括として、代表者の発表についての総評や、「ファッションアドバイザー(FA)」として販売員に求める要件について述べ、代表者を激励。当日の代表出場者のロールプレイングの内容も動画で撮影され、今後の研修の教材として使用し、「SANYOサービスポリシー」を軸とした接客スタイルを共有することにより、接客力の向上に繋げてく。これをもとに接客のスキルを高める習慣をつくり、相互に学び合う風土・文化を醸成していく。