一般社団法人千總文化研究所は、2024年秋から次世代育成支援のための文化プログラム「五感から知る言葉にならない日本の美」(全5回、場所は京都市内・京都市近郊)をスタートする。第1回は、創業300余年の香老舗・松栄堂の代表を迎えて、2024年11月16日(土)に開催する。
このプログラムは、日本の第一線で活躍する表現者・技術者による五感を切り口としたワークショップ&講演会で、日本の美を五感からたどり、人の感性に立ち返った文化芸術の伝承をテーマに展開する。次世代に伝え遺したい日本文化を共に考え、大人の学びが子どもの学びの支援となる「学び」のバトンを繋ぐことで、文化継承の新たな形を社会を創る。
日本には世界に誇るべきさまざまな文化芸術があり、そこには数えきれないほどの卓越した技術が凝縮されている。日本のものづくりにみる、息を呑むような繊細な美や技術がどのように伝承されてきたものか、誰もがその物語を知りたいと願っているのではないだろうか。一方で、歴史的・地理的な背景から重層的に構成された知識や概念を紐解き、深く理解することは容易なことではない。しかしそれが、日本の繊細なものづくりや長い伝統を持つ文化芸術を難しくする一つの要因かもしれない。
そうした背景から、日本の第一線で活躍する表現者・技術者による五感を切り口としたワークショップと講演を設計。世代や時空を越えて受け継がれ完成されるもの、材料に見られる唯一無二の特性、修練を重ねて体得された表現に、五感を研ぎ澄ませる体験を提供する。
第1回 「五感のバランスの再構築ー香りがうつす日本の感性ー」
講師 畑 正高 氏(株式会社 松栄堂 代表取締役社長)
日時 2024年11月16日(土)13:30~16:15 (受付: 13:00)
会場 株式会社 松栄堂(京都市中京区烏丸通二条上る東側)
参加費 30,000円
定員 先着30名
お申込方法 千總文化研究所公式ウェブサイト イベントページより
https://icac.or.jp/event/
[ タイムテーブル ]
13:30~14:20 講演
14:30~16:15 ワークショップ お香席での聞香体験とお茶席でのお呈茶
「五感から知る言葉にならない日本の美」全プログラム
第1回 2024年11月16日(土)畑 正高 氏(株式会社 松栄堂 代表取締役社長)
「五感のバランスの再構築ー香りがうつす日本の感性ー」
第2回 2025年2月22日(土)福與 伸二 氏(サントリー株式会社 チーフブレンダー)
「ウィスキーの香りと味わいの世界ー日本のものづくりー」
第3回 2025年4月19日(土)小西 寧子 氏(漆芸家)
「漆の艶と螺鈿の煌めきー素材がもつ光を求めてー」
第4回 2025年7月26日(土)黒田 正玄 氏(竹細工・柄杓師 14代 )
「自然から紡ぐ佇まいー見て触れて知る竹の姿ー」
第5回 2025年10月11日(土)大倉 源次郎 氏(能囃子小鼓方大倉流16世宗家)
「五感で楽しむ五人囃子ー音を観て時空の旅へー」
開催場所 京都市内・京都市近郊(会場は回により異なります)
開催時間 午後の時間帯2時間程度(開始・終了時刻は回により異なります)
参加費 30,000円/回
定員 30名/回