ファッションの専門知識を活かした企業向け研修やコンサルティング、大手アパレル企業のファッション診断イベントの監修などを手掛ける株式会社豊岡の豊岡舞子代表が、2023年10月からの3カ月間、東京都板橋第十小学校でひと味違う小学生向けのファッション授業をおこなった。どんな授業を展開したのか、豊岡さんに話を伺った。
ファッションの専門知識を学んで友だちを素敵にしよう!
東京都板橋第十小学校では、「出会い 作り まざる」というテーマの下、23年度の4年生の総合学習を実施。総合学習は、親や親せき以外の大人と出会い、一緒に社会活動などに取組むことを通して自分の人生設計をしていくカリキュラムで、豊岡さんは2学期にファッションの専門家として授業を担当した。
小学校では家庭科の授業内で衣服に関することを学ぶが、豊岡さんの総合学習はそれとは内容が異なり、「周りの人を素敵にするため」のファッションについて学んでいく。
「初日の授業で児童たちに『なんでファッションを選んだの?』と質問をしたら、『自分の洋服を選べるようになりたい』『家族をコーディネートしたい』とその理由を教えてくれました。そこで最終ゴールを『自分以外の誰かを素敵にできるスタイリストになる』に設定し、全7回の授業をおこないました」
豊岡さんの総合学習には10人の児童が集まった。2人1組になり、ペアになったクラスメイトへスタイリング提案するため、専門的なファッションの知識を勉強していく。
1回目の授業はファッションの歴史。「どうして人は服を着るのか」という素朴な疑問からスタートし、衣服の成り立ちを学んだ。2回目はTPOについて。児童たちにさまざまなシーンのイラストを見せ、「こんなときはどんな服を着ればいい?」と投げ掛け、共に考えていく。
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