株式会社三陽商会は、2023年度に全国の優秀な成績を残した売場、および優れた商品を開発した企画部門のチームを対象にした表彰制度「SANYOアワード」の表彰式を6月7日(金)三陽商会本社にて開催。表彰式には全国の各売場と企画部門の代表者をはじめとする約80名が参加した。
三陽商会では、自社のファッションアドバイザー(販売員)のスキルやモチベーションアップと社内コミュニケーションを目的として、ファッションアドバイザーの功績を称える「全国優秀販売員表彰式」を1986年より年1回開催。2017年度より、「SANYOアワード」と名称を改め、ものづくりに関わる企画部門を対象とした「プロダクト部門」を追加。2022年度には、サステナブルな観点で優れた商品の開発を促進することを目的として、「サステナブル賞」も新設した。
「リテール部門」は、約790売場を対象に年間予算達成を達成した貢献度の高い25売場を「優秀賞」として選出。優秀賞に選ばれなかったブランドおよびエリアの中でポイントの高い12売場を「敢闘賞」として選出。また、優秀賞の中から特に成績の良かった売場を「社長賞」(グランプリ)、「準グランプリ」として表彰。
社長賞には、「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」大丸心斎橋店と「マッキントッシュ フィロソフィー」南町田クランベリーパークの2店舗。準グランプリには、「マッキントッシュ フィロソフィー(紳士)」伊勢丹新宿店と「マッキントッシュ ロンドン、マッキントッシュ フィロソフィー」軽井沢・プリンスショッピングプラザの2店舗が選出された。
「プロダクト部門」は、2023年度に企画生産された商品の中から、建値消化率(正価での消化率)などを選考基準とし、全ブランドからノミネートされた22の商品の中から上位3商品を「優秀賞」として選出。特に成績の良かった商品を「社長賞」として表彰した。サステナビリティの観点からの商品開発や取り組み、話題性、消化率等を総合的に判断し、1商品を「サステナブル賞」として選出した。
社長賞には、「マッキントッシュ フィロソフィー(紳士)」テーラードジャージージャケット 杢カラミ織り(4万1800円税込)が選ばれた。優秀賞には、「ブルーレーベル・クレストブリッジ」ストレッチフィットミディダウンコート(9万6800円税込)、「マッキントッシュ フィロソフィー(婦人)」IVENREY(イベンリー)ウールコート(6万6000円税込)の2商品が選出。サステナブル賞には、「キャストコロン」プリーツコンビブラウス(2万4200円税込)が選ばれた。
表彰式で三陽商会 大江伸治代表取締役社長はこう述べた。
「昨年は未だコロナ禍の余燼が残っていた2022年度を対象とするアワードであったが、今回はそのコロナも終息し市場環境が正常に復した2023年度を対象としており、文字通り各店舗の実力が試された結果としてのアワードである。我々のビジネスは企画生産から店頭販売までの長いプロセスを持っているが、最終的には店頭でのお客さまの実購買に繋がって初めて完結する。その意味では店頭販売がゴールであるとも言えるし、お客さま一人一人のデマンドがビジネスそのものの動機であるという意味で我々のビジネスの起点でもあると言うことができる。皆さんにはそうした意味で我々のビジネスのまさに根幹を担っている。皆さんもその認識の下、強い使命感とプライドを持って職務に当たっていただきたい。
今期のもう一つの重点課題である「商品力」強化については、イノベーション強化とグレードアップという二つのキーワードを挙げている。今回表彰した商品は、何れも革新性があり、明確な差別化要素を持っている。ファッション性と実用性が共存していること、また商品の価値と価格のバランスが取れていることがお客さまにフィットしたことで纏まった購買に繋がったのではないかと判断している」
表彰式の後には、社内にてコロナ禍以降初となる懇談会も開催し、役員も交えて従業員同士のコミュニケーションを図った。今後もSANYOアワードにより、商品開発から販売まで一貫したサービスを提供する当社の従業員の士気向上を図り、更なる「商品力」と「販売力」の強化に繋げることを目指していく。