三井物産株式会社は「Papas(パパス)」「martinique(マルティニーク)」「MOGA(モガ)」「MEN’S BIGI(メンズビギ)」など国内有力アパレルブランドを擁する株式会社ビギホールディングスを完全子会社にした。
三井物産は2018年にビギHDへ33.4%出資参画し、EC事業の強化や、「PINK HOUSE(ピンクハウス)」をはじめとするブランドの海外展開支援、英国老舗ニットブランド「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」の導入など、ビギHDの企業価値向上に貢献。今般、主要事業であるアパレル事業の更なる成長と、ファッション雑貨など周辺事業への拡張を図るため、MSD企業投資株式会社が運営するMSD第一号投資事業有限責任組合が保有していたビギHDの株式66.6%を取得し、持株比率を100%にした。
ビギHDは1970年の創業以来、アパレル事業にとどまらず、豊かな創造力で多様なブランドを世に送り出してきた。また、半世紀超の歴史の中で、日本全国でさまざまな販路を開拓し、傘下の約40のブランドを通じて、幅広い消費者の「世界観」に彩りを添えてきた。昨今、SNSの普及などにより、個人が自身の考えやライフスタイルを「世界観」として発信する消費者行動が加速し、一人ひとりの個性がより尊重されるようになってきている中で、ビギHDが強みとする創造力、販路や顧客基盤に、三井物産が有する業界横断的な連携、経営・DXのノウハウや国内外のネットワークといった総合力を掛け合わせることで、ビギHDはライフスタイル事業者として、更なる成長を目指す。
三井物産は、中期経営計画2026において「Wellness Ecosystem Creation」を攻め筋のひとつと定め、多様化する消費者のライフスタイルの質向上への貢献を目指している。本子会社化により、アジアを中心としたグローバル市場において、ファッションをはじめとするライフスタイル事業を通じたウェルビーイングの向上を通じ、人々のより豊かで輝く暮らしの実現を目指していく。