販売員は接客だけがお仕事だと思ったら大間違い。スタッフのマネジメントや在庫管理、店舗運営など、業務は多岐にわたります。それゆえに悩みもさまざま。自分の接客力を上げたい。スタッフの接客力も上げたい。売上はどうやったら上がる?マネジメントって何するの?などなど。このリレー連載では、いま店頭で何が起きていて、店長たちは何に悩み、どう解決したのか。リアルな課題とその解決策を、JUNグループの各ショップで働く現役店長たちが伝えていきます。
4回目は、「ロペ ピクニック」札幌エリアのショップディレクター(以下、SD)山口利枝さんが登場。販売員が最も「どうすればいいの?」となる業務の一つVMDについて、山口さんはどう学び、どう教えているのかを語っていただきます。
接客はディスプレーをきっかけに始まる
私は2006年に化粧品会社からJUNへ転職し、札幌エリアで3つのブランド、大型店から百貨店、駅ビルのインショップなど、さまざまな店舗で勤務してきました。その経験を活かして22年から、「ロペ ピクニック」で札幌エリアのSDをしています。
SDは複数店舗のマネジメントのほか、店長やスタッフの育成、本部と現場をつなぐことが主な役割です。加えて私がもう一つ大切にしていることがあります。それは「VMD」です。
ショップスタッフの仕事は接客販売ですが、まずはお客さまが商品に興味を示して、手に取らないと接客はスタートしません。「VMD」は接客のきっかけになる、とても重要な要素だと考えています。
ショップスタッフとして働き始めてしばらくすると、店長からディスプレー変更の指示されるようになりますが、最初は何をどうしたらいいかわからないまま、おこなっている方も多いのではないでしょうか。
自分なりにディスプレーを変更してみても、店長からのダメ出しを受けて再度変更しなければならず、その積み重ねによって「ディスプレーは苦手」「VMDはよく分からない」と苦手意識を持ってしまいがちです。
私がショップスタッフとして働き始めた当時、店長から「VMDは好きにならないと上手くならない」と言われました。それから、ディスプレーの仕方でお客さまの行動が変わることをいろいろ教えてもらいました。
例えば、ラックの中にある赤のアイテムを目立たせたい場合、どんな色の商品と一緒に並べれば赤が引き立つのか、店長と一緒に考えて実際に並べてみたことがあります。
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330 JPYリレー連載「わたしの場合、みんなの場合」Part.4 VMDの教え方 ― ロペ ピクニック ショップディレクター 山口利枝さん
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