株式会社ビームスは、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」で2023年12月23日に開催されたファッションショー「Virtual Fashion Collection “Voyage” 2023 Winter(バーチャル・ファッション・コレクション・ボヤージュ、以下Voyage)」に協賛参加し、VR専用として企画した2つの衣装を発表した。
「Virtual Fashion Collection “Voyage”」は、バーチャルファッションのトップブランドによる新シーズンコレクションを披露するイベントとして開催されている。バーチャルブランド「Melty Lily(メルティーリリー)」のオーナーであり、自身も3D衣装を制作するクリエイターであるゆいぴさんが企画・主催し、2022年12月に第1回目が開催され、今回で第3回となる。BEAMSは、ソーシャルVRユーザーに絶大な人気を誇る8つのバーチャルファッションブランドと共に2つの新作衣装を発表した。
モデル・舞台演出・映像・音楽・カメラなど、バーチャル空間のステージを作り上げる全てが、VR機器を駆使してそれぞれの自宅などから遠隔で参加する有志の個人33名によって、リアルタイムで行われた。特にモデルは、身体の動きをアバターに反映するフルトラッキングデバイスを装着し、それぞれの自宅などで実際に歩き、ポーズを取りながら、バーチャル会場のランウェイでアバターのウォーキングとポージングを披露。ソーシャルVRプラットフォームVRChatの中に制作された特設ワールドで、招待客を含めた参加者全員がそれぞれ遠隔でバーチャル参加している。
BEAMSは、BEAMS COUTUREのデザイナーとして活躍するBEAMS DIRECTORS BANKの水上路美がデザインディレクションとして、「Melty Lily」と「Natelier -ナトリエ-」と共作したVR専用の3D衣装を制作した。1着目は「Natelier -ナトリエ-」との共作で「レースと手刺繍のセーラー服 」、2着目は「Melty Lily」との共作で「オートクチュールのバーレスクドレス」を制作した。
ファッションショーの様子は、会場に設置された47台のカメラを通して撮影されると同時に、YouTubeでライブ配信された。アーカイブ映像はYouTube公開されている。ランウェイで発表した衣装は、創作物の総合マーケットプレイス「BOOTH」で販売中。