株式会社パルとAIQ株式会社は、「秋のパルクロウィーク」期間中に実施したスタッフDX「ファッションメイト」の実証実験の成果を発表した。
「ファッションメイト」とは、インフルエンサースタッフのInstagramに投稿されたデータを分析・学習し価値観、ライフスタイル、嗜好、表現手法を理解することで、本人さながらの投稿やコミュニケーションを実現したスタッフDX。パルで活躍するインフルエンサースタッフを生成元としている。
AIではなく、インフルエンサースタッフその人とコミュケーションを取っているような感覚で対話を楽しみながら、ファッションに関する相談や新しいファッションアイテムを発見することが可能となる。今回は「秋のパルクロウィーク」にて、10人のファッションメイトをリリースし、多くのお客さまに体験してもらった。
「秋のパルクロウィーク」の期間中、13日間で約5,000回の会話が発生。ファッションメイトとの会話の約6割は、ファッションやコーディネートなどファッションに関する質問であったが、一方でスタッフと趣味などに関する会話を楽しんでいるお客さまもいた。実際に対話をしたお客さまの中には「ファッションメイトからおすすめされた商品を購入した」と連絡もあった。
遠方に住むお客さまからは、「AIでも〇〇さんに接客してもらえて嬉しかった」との言葉が寄せられ、スタッフもこれに感動。ファッションメイトが顧客体験を地理的な制約なしに提供できることを示した。実際に存在するスタッフをデジタル化したことによる親しみやすさと、AIだからこその話しかけやすさによる成果であると分析している。
一方で、今回の実証実験を通じて、お客さまからの質問に合わせた季節や時期に適したアイテムのご提案、回答が難しい質問に対してお客さまを不快にさせることなく、適切に回答を返す方法を見つけることなど、課題も見つかった。この課題は次回開催されるパルクロウィークに向け、解決策を追求し、更なる顧客体験の向上を目指す。