株式会社三陽商会は、センコー商事株式会社が主導する資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」が本格的に2023年12月1日(金)より事業化するにあたり、三陽商会もこの事業に参加する。
同社は、センコー商事が中心となり、アパレルの納品物流業務・輸送網を活用し、動静脈一体物流を用いて効率的に廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォームの実証事業に、2023年8月1日より4カ月間参加。実証事業の経過を踏まえ、今回の枠組みで事業としての採算性が確保できることが確認できたことから参加を決めた。
「サイクロメイト」とは、英語で「循環」を意味するcirculationと「交差」を意味するcross、「素材」を意味するmaterial、「仲間」を意味するmateを取り込んだ造語で、業界の垣根を越えて資源を循環させる輪を広げていきたいという思いが込められている。
「サイクロメイト」は、センコー商事が関連法規に準拠してコーディネートし、参加アパレル企業の物流倉庫や店舗で不要となり排出されるハンガーカバービニール、シャツ・ニット・カットソー用ビニールなど、商品包装用ビニール袋を資源として管理し、有価物としてアパレル企業より買取る。
ビニール袋の回収方法については、費用負担が少ない静脈サプライチェーンを有効活用しながら、センコー商事が運営する倉庫へ搬送、排出企業別に重量測定した後、圧縮機にて減容して倉庫に蓄積していく。
輸送効率を考慮した蓄積量に達した段階で、リサイクル樹脂への加工工場へ輸送し再生樹脂化し、新たなハンガーカバービニールの材料として使用される。これにより、水平リサイクルが実現する。
傘下企業は、センコー商事、三陽商会のほか、オンワード樫山、シップスのアパレル企業、東京納品代行、アクロストランスポート、テラレムグループ、豊通ケミプラス、ナクシスなどの流通や副資材企業が参加している。