大丸松坂屋百貨店が運営するファッションサブスクサービス 「AnotherADdress(アナザーアドレス)」 は、9月より続いていたリニューアルの集大成として、サーキュラープロジェクトの一環であるブランド「reADdress(リアドレス)」を、2023年12月1日(金) より立ち上げる。
「リアドレス」は、レンタルが難しくなった衣類をはじめとするアイテムや、グループ会社・パルコで処分するはずだった「ハンドルバーなどの設備備品」などに新たな価値を施してアップサイクルした製品を継続的に開発していき、持続可能な社会の実現に向けてのサーキュラーなビジネスモデル構築を目指していく。
アナザーアドレスは、サービス開始から2年半が経ち、会員数は約50,000人、累計レンタル数は150,000着を超えて利用されてきたが、一方で利用者が増えたことにより、レンタル品のシミや汚れや傷、破れなど、着用できなくなった衣類が増えてきている。そこから持続可能な未来のために廃棄を出さないことを前提にした、経済システム“サーキュラー・エコノミー型のファッション・アート”に着目した。
「レンタルが難しくなってしまった衣類等を生まれ変わらせることで寿命をのばし、もう一度楽しんでいただきたい」という意味を込めて、「reADdress」とネーミング。商品は、黒染めの先駆者である株式会社京都紋付やアナザーアドレスで取引のあるデザイナーとの協業により、新たな価値として黒染めやパッチワーク、再構築を施し、この世に一つしかない商品を創り出していく。
12月1日からは、京都紋付による「深黒染め」を施したアップサイクル商品を展開。今回は、主にシミや汚れが目立つ服を黒染め品としてアップサイクルした。24年1月からは、津田沼PARCOのアップサイクルプロジェクト第3弾として、アナザーアドレスと共創し、エントランス扉ハンドルバーに新たな価値を施し廃材アートとして生まれ変わらせた。2024年新春より、8名の作家が仕上げた16作品の取り扱いを開始する。さらに2月からは、アナザーアドレスに参画するデザイナーを中心に取り組みに共感する協力者らと共に、破れや傷のある服をパネル使いやパッチワーク技法を駆使し、新たに生まれ変わったアイテムを展開している予定だ。