株式会社翔泳社は、書籍『色の物語 青』(ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン/原著)を2023年11月22日に発売した。
本書は、青を用いた著名な美術作品のビジュアルを多数紹介しながら、青色と美術作品の切っても切れない関係を、気鋭のフランス人美術史研究家が解説。古代エジプトから始まる、青の成り立ちや歴史なども紹介する。
葛飾北斎の青き大波。ゴッホが神の色と語ったコバルトブルー。ピカソによる美しくも陰鬱な青。モネの青い睡蓮など……古今東西の芸術家たちが好んだ「青」の歴史とストーリーを、名だたる美術作品とともにたどる。
また、主要な青色色素のルーツを世界地図上で俯瞰できるほか、天然色素や合成色素からどのように絵の具として使える色になっていったのかまで、図解でわかりやすく紹介。巨匠たちを魅了してやまない「青」。青が特別なのはどうしてでなのか。美術史において、この色の影響力は計り知れない。
「色の物語」シリーズは、続編として「ピンク」「黒」「赤」「ゴールド」の刊行を予定。その色はどこから来て、どこへ向かうのか。古今東西文明のなかで、さまざまな意図で使われてきた「色」の歴史とストーリー、影響力を、名だたるアート作品の美しいビジュアルでたどる。
著者プロフィール
ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
美術史・モード史研究家。エコール・デュ・ルーヴル、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業。アートとファッション、装飾美術、建築、モード写真、アイデンティティと社会問題におけるファッションの位置づけに関して研究と執筆を行う。キュレーター、ライターとして、ヴィクトリア&アルヴァート美術館の調査事業や展覧会に協力するほか、個人コレクター向けのコンサルタントとしても活躍。ギ・ラロッシュのアーカイヴスの創設を手がけた。
パリでモード史、ファッション理論の教鞭をとる。