JR西日本SC開発株式会社が運営する大阪駅直結のファッションビル「ルクア大阪」は、株式会社With Midwifeが提供する従業員支援プログラム「The CARE」を導入し、「ルクア保健室」として運用してきた。2023年9月より、使いやすさを向上させるためにリニューアルした。
「ルクア保健室」は、ルクア大阪で働くテナントスタッフ、協力会社含むすべてのスタッフが利用できるヘルスケアやメンタル、日々の悩み事などについて、365日24時間、匿名で相談が可能なオンラインサービスで、2021年9月より導入。商業施設における本サービスの導入はルクア大阪が初の試みとなる。
「片頭痛に悩んでいる」「パートナーとの関係に悩んでいる」「生理が不順で困っている」 「職場の人間関係がうまくいっていない」「PMSの相談がしたい」「こんな症状がたまにでるけど何科にいけばいい?」「家族の健康について相談したい」など…心の悩みや、身体の悩み、人間関係や仕事、子育て、家族の悩みまで、幅広い悩みを株式会社With Midwifeに所属し、メンタルケアやヘルスケアを専門に学ばれている助産師(看護師/保健師併有)が相談に答えてくれる。
これまでは「メールアドレス」での運用していたが、2023年9月から「LINE」に移行し、よりスムーズな利用が可能となる。相談は、完全匿名で、LINEのアイコンや名前も見えない仕様になっており、「誰が」「どんな相談をした」といった個人が特定される情報がルクア大阪や自身が所属する会社に共有されることはない。
接客業務は、辛い時や心配事があるときでも「笑顔で店頭に立たなくてはならない」という場面も多い。働いている時間だけでなく、働いていない時間も心身の健康で、安全であることが、結果として店頭での接客や作業のパフォーマンス向上につながる。店頭回帰が高まってきている今、こういったテナントスタッフへのサポートが今後より重要になりそうだ。