ファッション・ビューティー業界の人材紹介・派遣を行う株式会社 iDAは、2021年~2023年のファッション業界におけるマーケティング人材の採用ニーズと動向を発表した。
ファッション業界のマーケティング求人需要と背景
ファッション業界では、効果的なマーケティング戦略がブランド成功のためのキーとなっている。顧客ニーズを分析し、ターゲット層にマッチした商品を企画し各販売店との協働で市場投入することで、マーケティングチームがブランドの立ち上げや拡大に貢献できる。ファッション業界は流行に左右されやすいため、トレンドの変化に合わせたマーケティング施策が必要だ。
ここ数年はEC販売の拡がりでトレンドに変化。マーケティングにデジタルマーケティングという新しいカテゴリーができ、EC、Web販売では、顧客属性や購買履歴など様々な情報がデータ化され、可視化できるようになった。EC販売という新しいチャネルができたことで、マーケティングを強化する企業が増えている。それらを担うデジタルマーケティング、Webマーケティングの人材もあわせて求められている。
デジタルマーケティングの求人動向
2021年から2023年の間でファッション業界全体の求人数は増加。コロナ禍を経てマーケットが動く中、全体的な売り手市場が加速している。特に販売職は今まで採用を抑制していた分、コロナ禍前を上回る大きな伸び率となっている。マーケティング人材のEC、WEB関連の求人の増加率も高く、企業のEC業務が確立されてきたことで、ますます職種の細分化が進んでいることが求人数を押し上げる要因になっている。調査期間中の求人数の伸び率は倍になり、今後もさらなる増加が予想される。
デジタル人材の年収は平均以上に
職種全体で年収レンジは高くなっているが、Webマーケティング、デジタルマーケティング、社内SE・エンジニアの年収は上限で600万を超えており、平均以上となった。デジタルマーケ人材の需要の高さがこの年収に反映されていることがわかる。