藤田金属株式会社は、ファッションブランド『F/CE.(エフシーイー)』とコラボレーションし、ワークウェア「FUJITA KINZOKU KOBA-FUKU」を製作した。また、数量限定でF/CE.のオンラインストア「ROOT」にて販売する。
藤田金属は、従業員19名の小さな町工場で、過去には顧客企業の不調が原因で倒産危機に陥ったこともあった。一歩一歩、困難を乗り越え、ヘラ絞り技術を徹底的に追求し、自社商品の開発を強化することで、累計6万個(2023年6月現在)を売り上げた「フライパンジュウ」のヒットなどもあり、今日まで事業を続けてくることができた。
藤田金属の職人は、金型作成、プレス加工、ヘラ絞り、油塗りから焼き入れまで、多岐にわたる工程を行う。『F/CE.』山根敏史デザイナーは、一つひとつ職人の作業を観察し、複数工程の動きを考慮したシルエット、必要な工具をサッと取り出せるマルチポケットの配置、毎日着つづけるウェアとして丸洗いができる生地の採用など、オールシーズン使用する道具としての工夫を凝らしたデザインを制作。生地は、帝人フロンティア株式会社に協力してもらい、一般的なストレッチ糸であるポリウレタンと比較しても経年劣化しにくく、ストレッチ効果や形態安定性を持つ機能繊維SOLOTEX(R)を採用。
また、ファッションとしてもかっこよく、高いクオリティを備えることも大切なポイントと考え、通勤、休日のお出かけなど、工場の外でも着用することができるデザインになっている。このウェアを見かけた人がロゴマークを見ることで、藤田金属を知るきっかけになればと考えている。