株式会社プラネットが行った、衣類のお手入れに関する意識調査の結果が発表された。
接客でもお客さまから尋ねられることが多い「衣類のお手入れ方法」など、日常的な衣類のお手入れや衣替えはどうしているのか?気になる調査結果を見てみよう。
40代以上の女性、おしゃれ着用洗剤の使用率が高い
おしゃれ着用洗剤を使用しているかを聞いたところ(図表1)、「使用している」と回答した人は37.9%、「使用していない」と回答した人は48.4%。これだけ見ると「使用していない」人のほうが多いが、「わからない」と回答した人も13.7%いる。
結果を性年代別で見ると、「使用している」と回答した割合が最も高いのが「女性60代」で69.6%。 男性の場合、全年代で20%前後で、あまり年齢による違いがない。女性の場合、年代が上がると「使用している」と回答する割合が高くなる傾向にあり、「女性40代」以降は半数を超えている。
服の取り扱いやおしゃれに気をつかう人は洗剤もこだわる?
服についている注意書きのタグを気にする人や、おしゃれに気をつかっている人は、おしゃれ着用洗剤を使用している人が多い傾向にあるようだ(図表2)。タグの注意書きを気にしている人と気にしていない人、おしゃれに気をつかっている人と気を使っていない人を比べると、どちらとも、おしゃれ着用洗剤を使用していると回答した割合が約40ポイントも差がついている。
自宅で気をつかうもの、クリーニング店に任せるもの
おしゃれ着用洗剤を使って洗濯機で洗うもの(図表3)、自分で洗濯せずクリーニング店に任せるもの(図表4)を聞きいた。
おしゃれ着用洗剤を使って洗濯機で洗うもののトップ5は「セーター・ニット」(38.1%)、「カーディガン」(25.8%)、「シャツ・ブラウス」(20.0%)、「マフラー」(18.7%)、「スカート/パンツ・スラックス」(15.5%)となった。
一方、クリーニング店に任せるもののトップ5は「コート・ダウンジャケット」(52.4%)、「スーツ」(50.3%)、「ジャケット」(34.7%)、「セーター・ニット」(12.5%)、「制服」(12.3%)だった。
図表3と図表4を見比べると、図表3のほうが、女性の割合が高い項目が多いことが目につきます。 クリーニング店に任せるものはそれほど男女に差はないが、自宅でのお手入れには男女で差があるといえそうだ。
「アイロン持っているが、かけない」が約2割
自宅で自分の衣類にアイロンをかけるか聞いたところ(図表6)、「アイロンを持っていない」という人が13.8%いた。自宅にアイロンがあり自分でアイロンをかける人のなかで、最も多かったのが「週に1回程度」(15.5%)だった。
「アイロンは持っているが、自分ではかけない(家族がかける)」(19.5%)という人も多いが、「アイロンは持っているがかけることがない(自分も家族も)」と回答した人も19.1%いた。
持っているアイロンのタイプを聞くと(図表7)、アイロン台などを利用して、プレスとスチームでシワをのばす「スチームアイロン」が78.3%とダントツで高く、「スチーマー」(アイロン台を利用せず、ハンガーなどにかけたままシワをのばすタイプ)や「ドライアイロン」(スチーム機能がついていないタイプ)はあまり普及していないことがわかった。
8割以上が衣替えを行う
一般的に6月や10月に行うことが多い衣替えだが、衣替えをするかどうか、どんなことをするかを聞くと(図表8)、「クローゼットや押入れ、衣類棚を入れ替えたり、整理整頓したりする」(52.8%)、「着なくなった衣類や着られなくなった衣類を処分する」(43.8%)、「乾燥剤や防虫剤を入れ替える」(38.3%)がトップ3だった。それと比べると、衣替えの時期に、クリーニングに出したり、洗濯したり、アイロンをかけたりする人は少ない。
衣替えをしない人にその理由を聞くと(図表9)、最も割合が高かったのが「あまり服を持っていないから」(28.3%)でした。また、「衣替えしなくてもいいように整理しているから」(27.1%)の次に割合が高いのが「整理するのが面倒だから」(25.6%)だった。真逆の回答が2位と3位に並んでいるのはなかなか興味深いのではないでしょうか。