洋の東西のリュクスを探求し、新しい日本のリュクスを創る会とし、2025年1月11日に発足した「雅耀会」(英語表記は「Gayoh Society」)の、第1回目となる会食&トークセッションが、2025年2月22日(土)に開催される。
運営はFashionStudies®、協賛にTERUHITO KIKUCHIが担当し、アドバイザーに著作家/服飾史家の中野香織氏を迎えられた。
今年1月におこなわれた雅耀会 Gayoh Societyの説明も兼ねたプレの回では、「次世代ラグジュアリーと日本の伝統・卓越技芸の未来」をテーマに中野氏が現在のラグジュアリービジネスの状況、ラグジュアリービジネスの新潮流、日本の伝統工芸・卓越技能の可能性、世界各国のラグジュアリー統括組織、教育などについて語った。
プレ回には行政関係者、デザイナー、伝統工芸に携わる方、経営者、メディア、教育関係などを中心に、遠方からも参加者が集まり、未来への手ごたえを感じる幸先のよい始まりになった。
「雅耀会(Gayoh Society)」はこの回で正式に命名され、これからは伝統工芸、卓越技芸(アーツ・アンド・クラフツ)に根差した次世代の日本のラグジュアリーを文化、思想と共に内外に発信していく。
2月22日に開催される第1回目の会合では、「輪島塗の物語 災害を乗り越え、共感の輪を未来へつなぐ」をテーマに、千舟堂/岡垣漆器店代表取締役の岡垣祐吾氏をゲストに招き、ブルネロ クチネリ 表参道店B2Fアートスペースにて、中野氏とトークセッションをおこなう。


2024年の震災、水害で甚大な被害を受けた輪島。
伝統工芸である輪島塗の世界においても、多くの職人が被災し、産業そのものが危機に陥り、絶望に近い状況のなかで、それでも輪島塗の伝統を絶やさないために奮闘する人々も少なくない。その中の一人で職人たちの仕事と生活を守るために奔走し、世界へも挑む「塗師屋(ぬしや)」、千舟堂・岡垣祐吾さんのお話を伺う。
あわせて、継続的に支援をおこなうブルネロ クチネリの支援とそれを支える哲学についても触れていく。
そして、私たちができること、後世に伝えていくべきことは何なのか?を実際に輪島取材に行き記事を書くとともに、ブルネロ クチネリのブランド哲学に対する理解も深い中野香織氏がナビゲーターとなって、参加者とともに考える。
また、輪島塗への支援として、商品の購入が一番の支援と考え、会費に参加者へのお土産として、千舟堂の名入れ輪島塗の箸をご用意していただいた。
さらにトークセッションの前には表参道にあるレストランにて、ゲストを囲み、会食も予定されている。
「雅耀会(Gayoh Society)」Gayoh Explore #001 会食&トークセッション
輪島塗の物語 災害を乗り越え、共感の輪を未来へつなぐ 開催概要
日程 2025年2月22日(土)12:00~16:00(受付開始 11:30)
会場 表参道のレストラン&ブルネロクチネリ 表参道店B2Fアートスペース
※ゲストと聞き手と共に表参道のレストランで会食をした後、「ブルネロ クチネリ」表参道店B2F アートスペースへ移動し、トークセッションとなります。
※会食会場は参加者へ別途ご連絡いたします。
会費 25,000円
申込締切 2025年1月31日(金)
※先着順のため、申し込み多数の場合は早めに締め切らせていただきます。
申込URL https://explore-20250222.peatix.com/
講師プロフィール
ゲスト 岡垣祐吾
千舟堂/岡垣漆器店 代表取締役
大学卒業後、横浜のホテルに勤務。2007年能登半島地震を機に、約5年勤めたホテルを退社し、実家の稼業に。2017年より現職。現在44歳。
輪島塗にカラーバリエーションを取り入れたり、他地域の職人との協働でハンガーや傘なども制作している。
趣味:スポーツ観戦 お酒 ときどき合気道
聞き手 中野香織
著作家/服飾史家
ジャーナリズムと人文学を融合した独自のアプローチで著述・講演・コンサルティングをおこなっている。イギリス文化、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究テーマを広げている。2025年5月『「イノベーター」で読むアパレル全史・増補版』(仮タイトル)を出版予定。
日本経済新聞/北日本新聞/LEON他で連載中。著書はほかに『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』、『モードとエロスと資本』、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』など多数。共著に『英国王室とエリザベス女王の100年』、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』。2022年「マリークワント展」では展覧会と図録の翻訳監修。経産省「ファッションの未来研究会」委員。
東京大学文学部および教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。
英ケンブリッジ大学客員研究員、明治大学国際日本学部特任教授、昭和女子大学客員教授を歴任。
HP https://www.kaori-nakano.com/