株式会社オンワード樫山が展開するブランド「any FAM(エニィファム)」が、夏休み中の子どもたちに向けて、キッズお仕事体験イベントとして「1日アパレルショップ店長体験会」を全国6店舗で実施した。
オシャレすることに興味のある子どもたちにとって、どんな体験になるのか。8月6日にオンワード・クローゼットセレクト イオンモール幕張新都心店にて行われた店長体験会へ向かった。
ドキドキワクワクの店長体験
14時からスタートした店長体験会に参加したのは2人の女の子。共に「エニィファム キッズ」の服に身を包み、少し緊張した面持ちで朝礼がスタートした。
店頭で実際に行われている流れに沿って、挨拶の練習を行った。店長が発した接客5大用語を復唱する子どものたちの姿に、母親やスタッフたちも「カワイイね」と笑みを浮かべた。
朝礼のあとは商品のたたみ直しにチャレンジ。店長からたたみ方を教わり、見よう見まねで商品をたたんでみる。「上手にできたね」と褒められるとどこか誇らしげな表情を浮かべ、たたんだ商品を店頭へ自分たちの手で戻した。
続いては、販売員のメイン業務である接客とレジの体験。店頭から母親に似合いそうな洋服を選んでおすすめして、レジ対応をする。ポイントカードの確認や金銭授受、レジ操作、商品の袋詰め、最後にレジカウンターから出て商品をお渡しするまでの一連の流れを教わった。
2回目の接客とレジ対応では一歩進んで、通常の接客のようにどんな色や形がお好みかを母親に尋ね、それに合わせたスタイリングを考える。選んだ服を鏡の前で当てている姿は販売員の対応そのもの。
2回目になると、とてもスムーズにレジ対応する2人。最後に商品をお渡しする姿も板についたものだった。
次は、ディスプレイ用のスタイリングを考えてボディに着せ付けるお仕事。店頭にある服から気に入ったトップスとスカート、さらにバッグ、靴を選ぶ。
ボトムスをボディに着せ付けるのは、大人の販売員でも一苦労する作業だが、2人は一生懸命に着せ付けて、コーディネートが完成!
自分が考えたコーディネートと共に記念撮影をし、最後に店長から認定証をもらい1日店長体験が終了した。
コミュニケーション不足を補う体験イベント
1日店長体験イベントは「エニィファム」を運営するオンワード樫山 第三カンパニー 本部販売Div. 本部戦略Sec.の三谷綾香さんら本部の商品企画チームと、エリアマネージャーたちから声が上がり、実現した企画だ。
これまでも店舗ではワークショップやくじ引きイベントなどを行ってきたが、コロナ禍も落ち着いてきたタイミングで「夏休みに子どもたちの思い出になるようなイベントを開催したい」と思い、計画された。
初めての開催ということで、同店での開催は午前と午後の二部制にした。また、実店舗を利用するため、通常のお客さまに迷惑がかからないよう人数を抑えて実施。三谷さんは「無事に終わって良かった」とほっとした様子で話した。
午前中の部では、店長体験で子どもに選んでもらった服を母親がお買い上げして帰ったという。
コロナ禍を経て、コミュニケーションが苦手な子どもが増えているという話を耳にすることもある。こういった経験で、少しでも人とコミュニケーションをとることの楽しさを経験してもらえるとうれしいと感じた。