株式会社ワールドが夏休み時期に開催する恒例の「こども参観日」が、2024年8月6日にワールド北青山ビル、8月20日にはワールド神戸本社で開催された。
「ワールド こども参観日」は、1991年に社内報を通じて社員から提案があり、同年の冬休みに初めて実施。これまで791組1077名のこどもたちが参加し、今回で35回目となる。
普段は見ることが難しい親の働く姿を目にすることができ、自分の親がどのような会社で、どのような仕事をしているのかを知るきっかけになるとともに、働くことへの理解と興味関心を高め、家族のコミュニケーションの機会を生むことも目的としている。
服はどうやってできるのか?どうやって販売されるのか?
取材した8月6日の朝9時、親と共にワールド北青山ビルへ出勤したこどもたちは、まず初めに親と別れて会議室で、ワールドが何をおこなっている会社なのか、担当者から話を聞いた。
続いて、服作りをテーマにしたパートでは、ワールドのグループ会社が手掛けた「神戸須磨シーワールド」の飼育員が着用するユニフォームを事例に、何をモチーフにしたデザインなのか、見せた型紙がどのパーツをつくるためのものかを当てるクイズを交えながら、服が作られる工程を学んだ。
そのあとは残布を使ったフォトフレームをつくるワークショップを行い、会社見学へ。
前回は、こどもたちが社内のさまざまな部署を巡り、実際に業務に携わる社員にどんな仕事をしているのか尋ねるスタイルが採られたが、今回はオンラインストア用のスタジオで撮影体験が用意された。
スタジオではどのような撮影がおこなわれ、撮影した写真がどこで利用されているのか、説明を受けてから物撮りの様子を見学。こどもたちからは「商品がどうやって立っているのか」や「何枚くらい撮影するのか」といった質問も飛んだ。
さらに、自身がモデルとなり白バックでの撮影も体験。積極的に撮影ブースに入っていく子、恥ずかしそうに兄や姉の後ろにしがみつく子など、いろいろな表情が写真に収められた。
名刺交換でちょっと大人になった気分
会社見学が終わると、次は親のデスク訪問へ。実際に自分の親がどんなところで、どんな仕事をしているのか見学する時間だ。
会議室へ迎えに来た親と一緒にデスクへ行くと、同じ部署で働く社員たちが出迎える。部下にあたる社員が「いつもお父さんにお世話になっています」と名刺を差し出すと、この日のためにワールドが用意した、こどもの名前が印刷された名刺と交換。こどもたちのためにお菓子を用意している上司もおり、社員全員がとても賑やかで楽しい時間を過ごした。
最後は社員食堂で親と一緒にランチタイム。鈴木信輝社長の話を締めくくりに、記念撮影をおこなった。
鈴木社長は「今日、経験したことをおうちに帰ってから家族で話してもらえるとうれしいです。これからもこういった機会を増やしていきたいと思いますし、みなさんがいろいろな体験ができるように、お父さん、お母さんと一緒に頑張っていきます。今日の体験を大事にして良い夏休みにしてください」とこどもたちに伝えた。
参加したこどもたちは、「いろいろな生地を触って、選んで作るワークショップが楽しかった」「お母さんの会社でお昼を一緒に食べたことがうれしかった」など、思い思いの感想を述べていた。
この経験は間違いなく夏休みの大切な思い出になっただろう。